難しい「ROA」「ROE」「PER」を小出恵介でわかりやすく解説!
「才能」は支えがあって発揮される
最後にPER。これは時価総額を純利益で割ったものです。つまり、稼いでいる純利益の何倍まで株が買われているかを表し、株価の割安・割高感がわかります。たとえば、純利益20億円で時価総額500億円ならば25倍ですが、時価総額1000億円であれば50倍で、利益のわりに株価が高く人気があることになります。つまり「高い」ということです。
ただし、IT関連株などでは将来性を期待され、500倍などの異常数値を示すこともあり、一概にアテになるわけではありません。アミューズの場合、会社予想で18倍程度ですが、小出さんのせいで純利益が減ったとしても所属タレントが大ヒット生み出せば、それが株価に影響する可能性もあり、こればかりは蓋を開けてみないとわかりません。
つまりPERに関しては小出氏の影響は軽微と言えますが、今回の事件で株価は下がっており、多くの投資家に損失があったことは事実です。
自分がやったこととは言え、30代前半の男性が数億円の負債を背負うのは大変だと思いますが、会社や投資家は「もっと大変」です。「演技がうまい」「カッコよい」「才能がある」ことは確かなのでしょうが、それもこれも、たくさんの人としっかりとした組織があってこそ発揮できるもの。
未成年との性行為のために、多くの人の努力の結晶である利益や各種指標をあっさりと下げ、多くの投資家の資産を減らし、支えてくれたファンの期待を裏切った人間に価値があるのか――。小さいながらも会社の経営者であり、「ROOKIES」での小出さんの演技に感動した一人として猛省を促すものです。
(株式会社あおばコンサルティング代表取締役 加藤圭祐)

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