オトナンサー|オトナの教養エンタメバラエティー

子どもの「お手伝い」は何歳からさせるべき? ご褒美をあげることの是非は?

ご褒美ではなく感謝の言葉を

Q.お手伝いをしてくれた子どもに、ご褒美やお小遣いをあげることについてどう思われますか。

佐藤さん「あげない方がいいです。せっかく内発的なやる気でお手伝いをしてくれているのに、物質的なご褒美やお小遣いをあげてしまうと、内からのやる気が減じてしまうからです。これを『アンダーマイニング効果』といいます。アメリカの心理学研究で導き出されたものですが、ご褒美をもらってしまうと、それをもらうこと自体がお手伝いの目的になってしまい、“物で動く子”になりかねないので、注意した方がいいでしょう。

一方、褒め言葉や温かい励ましなどの、物質的ではないご褒美はアンダーマイニング効果を起こさないので、『ありがとう』『ママ助かっちゃった』という言葉を掛けるのがベストです」

Q.子どものお手伝いに対し、親側に求められる意識・行動とは。

佐藤さん「先の例でも出ましたが、年齢差のあるきょうだいで、下の子がまだできないことをやりたがる場合、親が『○○ちゃんには無理だよ』『やめて、こぼすだけだから』『ママの仕事が逆に増えちゃう』などと言うのは避けてください。子どものお手伝いは、実際には親がやった方が早く終わったり、的確にできたりすることは多々あります。

しかし、子どもたちはお手伝いを通して、『家族の一員として役に立っているんだ』という感覚を得たり、そこから、個人としての自立行動や社会人としての姿勢を学んだりするので、できるだけ関わらせてあげるのが望ましいです。

そして、褒めることやねぎらいは次への橋渡しとなるので、『ありがとう』も忘れずに伝えましょう。夫婦間でも言えることですが、やってもらって当たり前という感覚になると、いつの間にか『ありがとう』の言葉が消えてしまいます。自分が言われてうれしいことは子どもたちもうれしいので、お互いへのリスペクトは家族間でこそ忘れるべきではないと思います」

(オトナンサー編集部)

1 2

佐藤めぐみ(さとう・めぐみ)

公認心理師(児童心理専門)

ポジティブ育児研究所代表。育児相談室「ポジカフェ」主宰。英レスター大学大学院修士号(MSc)取得。オランダ心理学会(NIP)認定心理士。現在は、ポジティブ育児研究所でのママ向けの心理学講座、育児相談室でのカウンセリング、メディアや企業への執筆活動などを通じ、子育て心理学でママをサポートする活動をしている。著書に「子育て心理学のプロが教える 輝くママの習慣」(あさ出版)など。All About「子育て」ガイド(https://allabout.co.jp/gm/gp/1109/)を務めている。公式サイト(https://megumi-sato.com/)。

コメント