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学校へのスマホ持ち込み許可へ? 「ネット依存」になる子とならない子の違いとは

保護者が「ネット依存」を知る必要性

 ルールを作る、危険性を周知する、といったことは何年も前から言われていて、それらはとても大切だと思います。ただ、私は現状のネット教育、特に家庭や保護者のネット教育には不足している点がたくさんあると感じます。

 例えば、「ネットの危険性」を教えるといっても保護者自身、何がどう危なくて、仮に危ない場面になったらどうすればいいのか、具体的なことをあまり理解していないのではないでしょうか。一方的に「危ないからダメ」と言っても、子どもは「何が、なぜ、どんなふうに危ない」のか分からない。だから、保護者が言う「危険性」に説得力がないんですね。

 子どもをネット依存にさせたくないのなら、まずは「ネット依存」がどういうものか、保護者が情報収集をしてほしいと思います。できれば、お子さんと一緒に情報収集をして、「こんなふうになるんだって」「もしこうなったらどうする」などと会話してください。

 そうした会話の過程で、子どもがネットにハマっている理由や、やめられない事情を話してくれたら「チャンス」です。例えば、「LINEは疲れる」などと言われたら、そこから、子どもの友達関係の悩みが聞き出せるかもしれません。

 現実生活でコミュニケーションを取る、子どもの気持ちや現状に寄り添う、子どもと一緒に考えたり意見交換したりする。先ほどの「校内持ち込み」と同様ですが、要は、子どもの声を反映しつつ、一緒に考えるというスタンスが大切です。

 また、子どもに「ネット利用記録」をつけさせるのもよいでしょう。例えば、1カ月間、毎日のネット利用時間を記録してみます。1日に3時間使っていたら、1カ月で90時間、1年で1080時間になります。これを日数に換算すると、1年で45日。「夏休みより長い期間、1年で45日間もネットに費やしているけど、これで本当に大丈夫?」と子どもに問いかけてみてください。

 私が取材先の子どもにこの方法を取ると、たいてい「やばいー!」「こんなに使ってると思わなかった」などの声が上がります。こんなふうに、子ども自身が考えるための「材料」を与える、子どもが主体的に自分の利用状況をコントロールできるように導く、それがネット依存の防止には大切なのです。

(文/構成・オトナンサー編集部)

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石川結貴(いしかわ・ゆうき)

ジャーナリスト

家族・教育問題、児童虐待、青少年のインターネット利用などをテーマに豊富な取材実績を持つ。ネット、スマホの利便性の背後にある問題に追った著書「スマホ廃人」(文春新書)は、国公立大学入試問題に採用されている。2020年から共同通信社の配信により、全国の地方新聞で「スマホ世代の子どもたち~大人の知らない最新事情」を連載。テレビ出演や全国各地での講演会など幅広く活動する。その他の著書は「子どもとスマホ」(花伝社)「ルポ 居所不明児童」(筑摩書房)など多数。

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