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夏は「糖尿病」リスク増!? 専門医が「暑いと血糖値が上がりやすい」と説くワケ

ネット上では「暑いと血糖値が上がりやすい」という内容の情報がありますが、本当なのでしょうか。糖尿病専門医に聞きました。

夏は血糖値が上がりやすい?
夏は血糖値が上がりやすい?

 今年は5月ごろから全国的に気温が高い状態が続いており、これまでに体調を崩してしまった人は少なくないと思います。ネット上では「暑いと血糖値が上がりやすい」という内容の情報がありますが、実際にそういった傾向はあるのでしょうか。血糖値が高めな人や糖尿病の人が日常生活で気を付けるべき点について、「eatLIFEクリニック」(横浜市旭区)院長で、内科医・糖尿病専門医の市原由美江さんが解説します。

夏は基礎代謝が落ちるため要注意

 そもそも気温が高くなると、血糖値が上がることが多いです。私のクリニックの患者も、毎年、餅やおせち料理など、糖質が多い食べ物を食べる機会が増える年末年始だけでなく、夏にも血糖値が上がる傾向にあります。

 実は、冬よりも夏の方が、基礎代謝が落ちやすいです。なぜなら、夏は外気温が高いため、体温を維持するためのエネルギーが小さくなり、その分、基礎代謝が落ちるからです。そのため、暑くて体を動かす機会が減ると、血糖値が上がります。

 また、夏はアイスやジュースなどの冷たくて甘い食べ物のほか、熱中症予防にスポーツドリンクを摂取する機会が増えるため、血糖値が上がりやすいのです。

 暑いので無理は禁物ですが、血糖値が高めな人や糖尿病の人は、室内でもよいので可能な範囲で体を動かすようにしてください。また、夏にそうめんや冷やし中華など、さっぱりとした麺類を食べる機会が多いと思いますが、麺類は早食いをしやすく、血糖値が上がりやすいです。血糖値の上昇を緩やかにするためにも、ゆっくりとよくかんで時間をかけて食べましょう。

 このほか、スポーツドリンクは熱中症予防に役立つ一方、糖質がかなり多く含まれています。水分補給時は、糖質が少なめのスポーツドリンクを選ぶか、代わりに水や麦茶のように、糖質がほとんど含まれていない飲み物を摂取するようにしてください。

(オトナンサー編集部)

【要注意】太る原因に…これが「血糖値」が上がりやすい食べ物&飲み物です(画像10枚)

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市原由美江(いちはら・ゆみえ)

医師(内科・糖尿病専門医)

eatLIFEクリニック院長。自身が11歳の時に1型糖尿病(年間10万人に約2人が発症)を発症したことをきっかけに糖尿病専門医に。病気のことを周囲に理解してもらえず苦しんだ子ども時代の経験から、1型糖尿病の正しい理解の普及・啓発のために患者会や企業での講演活動を行っている。また、医師と患者両方の立場から患者の気持ちに寄り添い、「病気を個性として前向きに付き合ってほしい」との思いで日々診療している。糖尿病専門医として、患者としての経験から、ダイエットや食事療法、糖質管理などの食に関する知識が豊富。1児の母として子育てをしながら仕事や家事をパワフルにこなしている。オフィシャルブログ(https://ameblo.jp/yumie6822/)。eatLIFEクリニック(https://eatlife-cl.com/)。

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