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SNS「しんどい」の声 “冷房”効いた部屋にいると頭痛…なぜ起きる? 内科医が教える原因と対処法

冷房の使用がきっかけで頭痛や体の冷えなどが生じるのはなぜなのでしょうか。内科医に聞きました。

冷房が効いた部屋にいると頭痛が起きるのはなぜ?
冷房が効いた部屋にいると頭痛が起きるのはなぜ?

 気温が高い夏に、室内での熱中症対策に不可欠なのが冷房です。ただ、冷房の使用時に頭痛や体の冷えなどの症状が出る人がいるようで、SNS上では「冷房がしんどい」「冷房のせいなのか、最近頭痛」「冷房が強過ぎるのもつらい」という内容の声が上がっています。

 冷房の使用がきっかけで体調不良に陥るのはなぜなのでしょうか。原因や対策について、eatLIFEクリニック(横浜市旭区)院長で内科医・糖尿病専門医の市原由美江さんに聞きました。

自律神経の乱れが原因

Q.夏に冷房を使用中、頭痛や体の冷えなどの症状が生じる人がいるようですが、なぜなのでしょうか。また、こうした症状に陥ることは「冷房病」といわれていますが、本当なのでしょうか。

市原さん「冷房の使用時に頭痛や体の冷えの症状が出るのは、長時間冷房の効いた部屋で過ごすことで体が冷えた結果、自律神経が乱れ、体温調整がうまくいかなくなることが原因と考えられています。頭痛や冷えのほかに倦怠(けんたい)感や目まい、腹痛などの症状が出ることがあります。

確かに冷房の稼働時に体調不良に陥るケースは『冷房病』といわれていますが、医学用語ではありません。また、室内と屋外との温度差が大きい場合も、体温調節が難しくなり、体が冷えやすくなります」

Q.冷房の使用時に頭痛や体の冷えなどの症状が出ない人と出る人は何が違うのでしょうか。また、症状が出る状態を放置すると、どのようなリスクが生じる可能性がありますか。

市原さん「高齢者や女性の方が冷えを感じやすいため、症状が出やすいと言えます。これは筋肉量が少ないと冷えを感じやすくなるためです。また、もともと冷え性の人や体温が低い人も冷房の使用時に症状が出やすいです。こうした状態を放置すると免疫力が落ちることがあるため、風邪をひきやすくなる可能性があります」

Q.夏に冷房を使わないと熱中症になる恐れがあるため、使用は避けられないと思います。冷房の使用時になるべく体の不調を引き起こさないためにどのような心掛けが必要でしょうか。また、冷房の使用時に体調不良になった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。

市原さん「冷房の温度設定を控えめにして、エアコンの場合は風が直接当たらないようにしましょう。また、水分を小まめに取るとともに、衣服で調整するようにしましょう。

もし冷房の使用時に体調不良になった場合、まずは体を温めることが大切です。エアコンの温度を見直したり、上着を羽織ったり、温かい飲み物を飲んだりして体を休めましょう。夜もしっかり睡眠を取ることが大切です」

(オトナンサー編集部)

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市原由美江(いちはら・ゆみえ)

医師(内科・糖尿病専門医)

eatLIFEクリニック院長。自身が11歳の時に1型糖尿病(年間10万人に約2人が発症)を発症したことをきっかけに糖尿病専門医に。病気のことを周囲に理解してもらえず苦しんだ子ども時代の経験から、1型糖尿病の正しい理解の普及・啓発のために患者会や企業での講演活動を行っている。また、医師と患者両方の立場から患者の気持ちに寄り添い、「病気を個性として前向きに付き合ってほしい」との思いで日々診療している。糖尿病専門医として、患者としての経験から、ダイエットや食事療法、糖質管理などの食に関する知識が豊富。1児の母として子育てをしながら仕事や家事をパワフルにこなしている。オフィシャルブログ(https://ameblo.jp/yumie6822/)。eatLIFEクリニック(https://eatlife-cl.com/)。

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