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電車でウトウトしていたら、体がビクッ…病気の可能性は? 睡眠のプロが説く“謎の現象”の正体

電車でウトウトしているときに急に体がビクッと動いてしまい、驚いたことはありませんか。この現象の正体について、上級睡眠健康指導士に聞きました。

ウトウトしているときに体がビクッと動く原因は?
ウトウトしているときに体がビクッと動く原因は?

 電車の座席でウトウトと眠りに入りそうになったときに、体がビクッと動いて目を覚ました経験がある人は多いと思います。この現象はなぜ起きるのでしょうか。病気の可能性も含めて、上級睡眠健康指導士の山本智子さんに教えていただきました。

病気ではなく生理現象

Q.電車の座席でウトウトしているときに突然、体が「ビクッ」と動くことがありますが、なぜなのでしょうか。この現象の正体について教えてください。

山本さん「これは『入眠時ミオクローヌス』と呼ばれる現象です。ミオクローヌスという用語は、短時間の筋肉の収縮運動を指します。

眠りに入るときに、脳の脳幹網様体(のうかんもうようたい)という部分の誤作動が発生した結果、体がビクッと動く現象で、なぜ起こるのかは完全には解明されていないようです。脳幹網様体とは、意識や筋肉の緊張を維持する役割を担っている部分で、起きている状態を維持するために必要になる重要な器官です。

寝ているときは筋肉が緩んだ状態になります。起きている状態から寝ている状態に移行しているときに、筋肉の緊張の切り替えが一時的に不安定になり、ウトウトと半分眠っているような状態になります。そのときに脳幹網様体が誤作動を起こして『筋肉を緊張させろ』という指令を出してしまった結果、体がビクッと動く入眠時ミオクローヌスが起きるのです。

以上のことから、入眠時ミオクローヌスは眠りに入るときに起こりやすいとされています。学生時代、授業中に眠くなって体がビクッとしたという経験がある人は多いのではないでしょうか。

病気ではないかと気になる人もいらっしゃると思いますが、これは寝るときの生理現象のようなものであり、病気ではありません」

Q.入眠時ミオクローヌスを予防する方法はありますか。

山本さん「入眠時ミオクローヌスは、カフェインやニコチン、アルコールといった物質の摂取や、不規則な生活が原因で起きることがあります。気になる人はこれらの物質の摂取量を減らしたり、生活習慣を見直したりしてみるとよいでしょう。ただし、発生の明確な原因は完全には分かっていないので、必ずしも物質の摂取や不規則な生活だけが原因ではないこともあります」

* * *

 眠りに入るときに、ビクッと体が動く現象は「入眠時ミオクローヌス」と呼ばれることが分かりました。これは病気ではなく、生理現象のようなものであり、特に気にする必要はないようです。ただ、喫煙や飲酒などが原因で起きる場合もあるとのことなので、気になる場合は生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

(オトナンサー編集部)

【要注意】これが、睡眠の質を悪化させる“NG行為”です(画像6枚)

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山本智子(やまもと・さとこ)

上級睡眠健康指導士

大学時代に臨床心理学科にて睡眠の研究に従事。15年間の会社員生活の後、2022年に独立。中小企業の人手不足倒産を防ぐための事業の一環として、睡眠改善を用いた健康経営支援を実施。上場企業、小学校、中学校、地域のサロン、オンライン等で、「睡眠衛生教育」に関する講座実績多数。公式ホームページ(https://www.growthmuch.com

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