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女性だけの問題じゃない! 男性不妊調べる「ブライダルチェック」の意義・内容・費用

検査を受けた方がよい男性は?

Q.特にブライダルチェックを受けた方がよい男性はいますか。

内田さん「次のような方は、特に不妊の可能性が高いため、検査をお勧めします。生殖能力は年齢や健康状態によって変化しますので、過去にパートナーを妊娠させたことがあるからといって無関心にならないことです。なお、痛風や精神疾患の薬の中には、射精や精子、赤ちゃんに悪影響を及ぼすものがあるので、妊娠を望む場合は、服用に関して医師に相談してください」

【見た目で精液の量が少ない・薄い】

精巣機能に何らかの障害がある可能性があります。

【40歳以上】

若い頃に比べ、精子の濃度・数などが劣化します。

【ストレスがある・不眠・ヘビースモーカー】

これらは精子の運動性に確実に悪影響を及ぼします。

【勃起障害がある】

勃起不全(ED)の原因は、心因性や生活習慣病などさまざまです。精巣機能障害による男性ホルモン欠乏により、勃起障害が起きることもあります。

【性行動が活発である】

感染症により精路閉塞などが起こるリスクが高まります。

【糖尿病】

逆行性射精のリスクが高まります。

【抗がん剤治療を受けたことがある】

抗がん剤は細胞分裂の盛んな細胞を攻撃するため、精子のもとになる細胞も破壊し、無精子症となる可能性が高まります。

Q.男性がブライダルチェックを受ける際、どのような病院を選ぶとよいのでしょうか。

内田さん「泌尿器科か不妊治療を行っている医療機関を受診してください。胚培養士や精液検査専門の臨床検査技師など、精液検査を多数こなしている常勤職員がいる病院を選ぶのがポイントです。精液は射精後数時間ですぐ劣化します。専門スタッフがいない医療機関は外注検査となり、検査まで時間がかかるため結果に信頼性がありません。

なお、精液検査の場合は、精液量、精子濃度、精子運動率、精子奇形率を全て計測し、検査結果としてきちんと提示してくれるかを事前に確認しておくことも重要です」

Q.男性不妊が見つかった場合の治療法について教えてください。

内田さん「勃起障害の場合、レビトラやバイアグラといった薬で対応します。射精障害や精子の濃度・数がやや少ない場合、マスターベーションで射精できる人は多いので、その精子を使い、人工授精を行います(精子を濃縮・洗浄して排卵時期に子宮内に注入する)。症状がそれより重度の場合は体外受精、顕微授精に進むことになります。精路閉塞や造精障害の場合は手術を行います。

男女ともに年齢が上がると妊娠率は下がるため、早めの検査や治療が望ましいと言えるでしょう」

(ライフスタイルチーム)

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内田玄祥(うちだ・げんしょう)

医療法人幸のめばえ、静岡レディースクリニック、三島レディースクリニック理事長

国立病院東京災害医療センター・国立病院東京医療センターにて産婦人科等に勤務の後、旧厚生省入省。医政局、健康局、社会・援護局等で病院経営管理、救急医療政策、障害保健福祉、医療安全等の政策立案を担当した後、山梨県健康増進課長として地域の感染症対策、がん・生活習慣病対策や母子保健政策・不妊症対策の充実にも従事する。夫婦で不妊症治療を経験したことから、官僚としてではなく医師として現場で不妊医療に寄与していくことが重要と考え、厚生労働省近畿厚生局医事課長の後、国立循環器病センター等を経て現職。

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