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「卵子凍結」ではない「卵巣凍結」って何? そのメリットとデメリットを解説

「仙台市の医療法人が全国の施設と連携し、がんの治療で卵巣機能が失われる女性患者の卵巣凍結保存を実施へ」──。先日、こんなニュースが大々的に報じられました。卵子に比べるとやや耳慣れない感のある卵巣の凍結保存ですが、一体どのようなメリット/デメリットがあるのでしょうか。

がん患者らが行う卵巣の凍結保存、そのメリット/デメリットとは

 「仙台市の医療法人が全国の施設と連携し、がんの治療で卵巣機能が失われる女性患者の卵巣凍結保存を実施へ」──。先日、こんなニュースが大々的に報じられました。

 オトナンサーでは最近、健康な女性の「卵子凍結保存」についての記事を配信したばかりですが、今回は「卵子」ではなく「卵巣」そのものの凍結。報道によると、この計画は、乳がん患者らから摘出した卵巣を同法人の「卵巣バンク」に低温輸送、凍結保存し、がんの治療後に連携先の病院で再移植するというもの。対象は37歳以下のがん患者に限定し、健康な女性には実施しない方針といいます。

 卵子に比べるとやや耳慣れない感のある卵巣の凍結保存ですが、一体どのようなメリット/デメリットがあるのでしょうか。詳しく解説していきます。

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内田玄祥(うちだ・げんしょう)

医療法人幸のめばえ、静岡レディースクリニック、三島レディースクリニック理事長

国立病院東京災害医療センター・国立病院東京医療センターにて産婦人科等に勤務の後、旧厚生省入省。医政局、健康局、社会・援護局等で病院経営管理、救急医療政策、障害保健福祉、医療安全等の政策立案を担当した後、山梨県健康増進課長として地域の感染症対策、がん・生活習慣病対策や母子保健政策・不妊症対策の充実にも従事する。夫婦で不妊症治療を経験したことから、官僚としてではなく医師として現場で不妊医療に寄与していくことが重要と考え、厚生労働省近畿厚生局医事課長の後、国立循環器病センター等を経て現職。