「卵子凍結」ではない「卵巣凍結」って何? そのメリットとデメリットを解説
「高額」「手術の負担大」「がん再発可能性」などのデメリットも
一方で、卵巣凍結のデメリットについて内田さんは「全身麻酔や腹腔鏡手術を受けるために入院が必要で、麻酔や手術によるリスクが大。また、術後に体力が低下し、がんなどの原疾患に悪影響を及ぼす可能性もあります」と指摘します。また、費用は保険が適用されないため、数百万円単位になるそうです。
内田さんによると、細胞は普通、小さく原始的であればあるほど凍結・融解後のダメージが少なくなりますが、卵巣を組織ごと凍結してしまうと、いくら保護液などで保護し、形状を加工したとしても、細胞へのダメージははるかに大きくなるといいます。
さらに、白血病や悪性リンパ腫などの患者の場合、がん細胞が卵巣組織にも侵入しているため、がんが治って卵巣を体内に戻すとがん細胞(微小残存病巣)が増殖し、がんが再発する可能性もある、とのことです。
内田さんはこうしたデメリットを踏まえ、「卵巣凍結は凍結組織のダメージに関する研究などが進まない限り、なかなか広がらないのでは」との見方を示しています。
(オトナンサー編集部)

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