「卵子凍結」ではない「卵巣凍結」って何? そのメリットとデメリットを解説
“採卵数”多く“常時可能”な卵巣凍結
医師の内田玄祥さんによると、卵巣の凍結保存とは、「卵巣を腹腔鏡下の手術で摘出し、その一部の形状を整え、シート状にして凍結すること」。がん患者が治療後、凍結しておいた卵巣組織を融解し、体内に戻すことで、移植卵巣組織からの排卵を促すことが目的です。これまで、日本国内でも実施されており、「珍しいものではない」(内田さん)といいます。
内田さんは、この卵巣凍結のメリットについて、「卵子凍結の場合、採取できる卵子の数に制限がありますが、卵巣凍結の場合、卵巣にはたくさんの卵子が存在するため、それを体に戻すことで採取できる卵子の数が格段に多くなります」と指摘します。
また、卵子凍結は、性的に成熟した女性が対象であるため、初潮を迎えていない小児がん患者などには実施できない一方、卵巣凍結は性成熟とは無関係に実施可能だそう。さらに、卵子凍結は生理周期に合わせて採卵する必要がありますが、卵巣凍結には「いつでも可能」というメリットもあるようです(ただし、術前検査や手術準備のため実際には数日~数週間が必要)。

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