健康診断で「赤血球の数が少ない」と指摘…がんの可能性も? 疑われる“8つの病気”、循環器内科医が解説
関連が考えられる「8つの病気」
Q.「赤血球の数が少ない」原因として考えられる疾患・病気には、どんなものがありますか。
藤井さん「赤血球の数が少ないこととの関連が考えられる病気の例は、次の8つです」
【鉄欠乏性貧血】
貧血の中で最も頻度の多い疾患で、鉄分が不足することが原因です。女性に多いとされており、無理なダイエットや生理が原因となることが多いです。また、偏った食生活を続けることや、胃がんや胃潰瘍といった消化管からの出血が原因となるケースもあります。
【胃がん】
進行すると吐血や、便に混じって血が出る「下血」が起こり、それに伴って貧血が起こります。
【胃潰瘍】
病状が進行すると胃の粘膜から出血が起こり、それに伴って貧血が引き起こされることがあります。
【十二指腸潰瘍】
胃潰瘍と同様に、病状が進むと出血が起き、それに伴って貧血になる場合があります。
【大腸がん】
初期はほとんど症状が現れないものの、進行すると慢性的な出血が起き、それによって貧血が起こる場合があります。
【子宮筋腫】
子宮筋腫が大きくなると生理痛がひどくなり、生理時の出血量の増加や、生理の期間の長期化に伴って貧血が起きることがあります。
【慢性腎不全】
慢性腎不全になると、赤血球を作るためのホルモン「エリスロポエチン」が欠乏してしまうため、貧血が起こる場合があります。
【白血病】
白血病は、白血球細胞が増加することにより、正常な白血球が作れなくなる病気で、白血球だけでなく、赤血球や血小板の量も減少します。そのため、出血が起こりやすくなり、貧血を引き起こすことがあります。
Q.「赤血球の数が少ない」と指摘された場合、どうすればよいですか。
藤井さん「まず、貧血の原因疾患を診断するために、医療機関を受診してください。採血(腫瘍マーカー含む)、内視鏡検査、画像検査などを行うかどうか、医師と相談して決めていく必要があります。
医療機関での精査で原因疾患が見つかった場合には、それぞれの疾患に対して適切な治療を行います。それ以外の場合、特に女性の貧血に多い『鉄欠乏性貧血』は、食生活の見直しや鉄分の補給などによる改善を図ります。鉄分の補給は通常、医療機関で採血など適宜フォローしながら、錠剤などで3~4カ月かけて行います。1~2週間程度でヘモグロビン量が増加し始めますが、そこで安心して治療を途中でやめると、貧血が再発する可能性が高くなります。
女性に多い鉄欠乏性貧血を改善するには、無理なダイエットや偏った食事をしないよう意識し、『生理時に出血が多過ぎる』といった症状があれば、婦人科を受診することが推奨されます」
(オトナンサー編集部)

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