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5月になっても内定ゼロ…なぜ? 3つの原因&対処法、就活のプロが解説

スカウトサイトを活用する

 では、どうすれば自分の特徴に合った企業を探すことができるのでしょうか。これは結構難しいことです。

 そこでお勧めなのが、自分で探すのではなく、逆に企業に探してもらうということです。最近では「スカウト型採用」といって、企業側から学生にアプローチする方法が流行しています。

 例えば、「OfferBox(オファーボックス)」や「キミスカ」などのスカウトサイトに自分の情報を登録すると、企業が必要に応じて登録者の情報を検索します。その際、「この学生に一度会ってみたい」といったことがあれば、企業が学生宛てにスカウトメールを送ります。この場合、少なくとも企業の人に直接会えますし、自分では探せない企業との出合いもあるかもしれません。

伝え方に問題がある可能性

 最後の可能性は、自分の特徴を伝えるのに失敗しているということです。採用選考の基本は、「事実しか信じるな」です。候補者が「私はこんな人です」とアピールしてきても、必ず事実、つまり過去のエピソードなどで裏付けを取らなければ、うのみにしてはいけないということです。

「物事をやり切る力がある」と言われても、「このような場面でこのように考え、こんなことをして、このような結果を出した」という事実とセットで語らなければ、選考担当者は信じません。具体的な事実がないアピールは、「参考情報」にしかならないのです。もしかすると、面接時に抽象的な話ばかりしていないでしょうか。それでは、内定を獲得できません。

 具体的に話すのは難しいと感じるかもしれませんが、例えば、面接時に学生時代のアルバイトの経歴を話すときに、「都心の大きなカフェでバイトしていた」とアピールするのは駄目です。「渋谷の200席もあるカフェで」と、固有名詞や数字を用いて話さなければなりません。

「お客さまの声に耳を傾けて、ニーズに寄り添った提案をしていた」という説明もNGです。比喩表現では、具体的に何をしていたのかは分かりません。また、「このことから、どうすれば人を動かすことができるのかを学びました」という説明は、具体的にどのような方法で人を動かすことができるのかが語られていないため、駄目です。

 もし、思い当たる節があれば、相手が話の内容を分かりやすくイメージできるよう、具体的に話してみてください。それだけでも、内定率は上がっていくのではないでしょうか。

(人材研究所代表 曽和利光)

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曽和利光(そわ・としみつ)

人材研究所代表

1971年、愛知県豊田市出身。灘高校を経て1990年、京都大学教育学部に入学し、1995年に同学部教育心理学科を卒業。リクルートで人事採用部門を担当し、最終的にはゼネラルマネジャーとして活動した後、オープンハウス、ライフネット生命保険など多様な業界で人事を担当。「組織」「人事」と「心理学」をクロスさせた独特の手法を特徴としている。2011年、「人材研究所」を設立し、代表取締役社長に就任。企業の人事部(採用する側)への指南を行うと同時に、これまで2万人を超える就職希望者の面接を行った経験から、新卒および中途採用の就職活動者(採用される側)への活動指南を各種メディアのコラムなどで展開している。著書に「定着と離職のマネジメント『自ら変わり続ける組織』を実現する人材流動性とは」(ソシム)など。

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