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仲間外れの中学生が“1000万円”窃盗も… 子どものお金トラブルを防ぐためのポイント6選

友人宅から1000万円を盗んだ少女の事件が話題となりました。識者によると、「現金を盗む」子どもは珍しくないといいます。子どものお金にまつわるトラブルを防ぐために、家庭で取り組むべきこととは。

家庭で取り組むべき「お金にまつわる教育」とは?
家庭で取り組むべき「お金にまつわる教育」とは?

 今年4月、中学3年生(14歳)の少女が友人宅から現金1000万円を盗み、窃盗容疑で逮捕されたというニュースが話題となりました。警視庁の調べによると、少女は「友人宅に遊びに行った時に2回、札束の現金を盗んだ。同級生に仲間外れにされていると感じストレスがあった」と話し、盗んだ現金の大半は中学校の同級生に配っていたといいます。この事件を受けて、ネット上では「バレたら大変なことになるってわからないのかな」「自分を仲間外れにする同級生に現金を配るという考え方に驚いた」「どんな事情があっても窃盗はダメ」など、さまざまな声が上がりました。

 こうした子どものお金にまつわるトラブルを防ぐために、家庭ではどのようなことに取り組むべきなのでしょうか。元千葉県警察上席少年補導専門員として青少年の非行問題に数多く携わってきた、少年問題アナリストの上條理恵さんに聞きました。

現金を盗む子どもは珍しくない

「今回の事件は、1000万円という大金が友人宅に保管されており、しかも簡単に手を入れられる状況だったということで、特殊なケースであると言えると思います。ただ、子どもが『現金を家から持ち出す』こと自体は珍しくありません。特に、親の財布からお金を抜き取る子どもや、自宅にあった現金を持ち出す子どもついては数多くの相談を受けてきました。そうしたトラブルを防ぐために、ぜひ家庭で意識していただきたいのが以下の点です」(上條さん)

【自宅に大金を置かない】

 親のお金の管理・保管方法が肝心です。目につきやすい場所に現金を置きっ放しにしたり、自宅に大金を保管したりするのはトラブルの元。今回のような事件が起きてからでは遅いので、大金はできるだけ自宅に保管しないことです。

 また、子どもがお年玉を手にした時には、どうやって保管するのが良い方法なのか、子どもと話し合うとよいでしょう。その機会に子どもの銀行口座を作って、お金を預けることを教えるのもよいと思います。

【お金の使い方・貯め方の練習をする】

 本来、お金は労働の対価として得られるものです。子どものうちは働くことができないので、お小遣いやお年玉という形でお金を手にすることが多いと思います。お金を稼ぐ大変さがわからないまま現金を手に入れ、自分の欲しいものを次から次へと買うとお金はあっという間に消えてなくなってしまうということを、子どもに教えなければなりません。

 貯金の仕方を覚えたり、お金が貯まるまで我慢したりするなどの訓練が必要です。親のお金を持ち出してしまう子どもは、この訓練ができていない子が多いように思います。自転車も最初は練習が必要であるように、お金の使い方や貯め方も習って覚える必要があるのです。

【持ち物や言動に目を配る】

 親が買い与えていない高価な物や高級ブランド品、あるいは、親が見たことがないような物を持っていた場合、お子さんに確認してください。

 また、親にしきりにお金をせがむようなことがあった場合は、誰かに脅されている可能性もあります。子どもは恐怖のあまり親に言い出せず、黙って親のお財布からお金を持ち出す危険性もありますので、子どもの話を十分聞くようにしましょう。

【子どもをコントロールし過ぎない】

 親が厳し過ぎると子どものストレスになり、それを解消すべく、親のお金を持ち出して使い果たしてしまうケースはよくあります。親が暴力的、高圧的、あるいは冷たい親子関係は子どもの大きなストレスになります。逆に、過保護過ぎる場合も、親が気づかないうちに子どもの負担となっていることが多いので注意してください。家族関係がうまくいっているお子さんにお金の問題は発生しません。

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上條理恵(かみじょう・りえ)

少年問題アナリスト

少年問題アナリスト、元上席少年補導専門員、東京経営短期大学特任准教授。小学校、中学校、高校講師を経て、1993年より、千葉県警察に婦人補導員として、青少年の非行問題(薬物問題・スマホ問題・女子の性非行)・学校との関係機関の連携・児童虐待・子育て問題に携わる。学会活動として、非行臨床学会の会員としての活動も行う。小中学生、高校生、大学生、保護者、教員に向けた講演活動は1600回以上に及ぶ。