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たばこ感覚? 中学生の間に「大麻は問題ない」意識が広がっている背景とは

「大麻容認の意識が中学生で高まる」という調査結果が出るなど、大麻の怖さを知らず、所持して摘発される若者が増えています。その背景とは――。

大麻が若者に広がっている背景は?
大麻が若者に広がっている背景は?

 薬物乱用防止を呼び掛けるキャンペーン「『ダメ。ゼッタイ。』普及運動」(厚生労働省など主催)が7月19日まで行われています。それに合わせて国立精神・神経医療研究センターが先日、青少年の薬物使用に関する意識調査の結果を発表、大麻の使用を「少々なら構わない」「全く構わない」と考える中学生が増えていることが明らかになりました。大麻の所持で摘発される若者が増えているとの統計もあります。

 なぜ、若者の間に大麻が浸透しているのでしょうか。元千葉県警上席少年補導専門員として、国が行う薬物乱用防止教室で講師も務める少年問題アナリストの上條理恵さんに聞きました。

未成年と20代で全検挙者の半数

Q.若者が、大麻の所持で摘発されるケースが増えているそうですね。

上條さん「警察庁の統計によると、大麻による検挙者は2015年、5年ぶりに2000人を超えました。そのうち、未成年者と20代は1034人で全検挙者の約半数を占めています。現在も、検挙者数は右肩上がりで増えています。未成年者の大麻の検挙率は、覚醒剤の約3倍になっています」

Q.覚醒剤ではなく、大麻に目がいくのはなぜですか。

上條さん「覚醒剤は入手することが難しく、加えて値段が高いからです。また、未成年者には、1993年ごろから薬物乱用防止教室などで地道に啓発活動を行ったことから、『覚醒剤は怖い』というイメージが定着していることも影響しているのではないでしょうか。一方で、大麻については『吸ったとしても副作用がなく、それほど体に悪くない、別にどうという影響はない』という間違った認識があるのではないかと思われます」

Q.若者の中には、大麻を吸うことを軽く捉えている人もいるのですね。

上條さん「たばこの中をくり抜き、大麻を詰めて吸う方法もあるので、たばこを吸うのと同じ感覚だと捉えている未成年者もいます。例えば、私が少年補導専門員の頃に扱った16歳の少年は、『生まれて初めて親や先生を裏切ってたばこを吸うときの勇気に比べれば、大麻なんか全然何ともなかった、ハードルが低かった』と言っていました」

Q.覚醒剤に比べ、値段が安いことも影響していますか。

上條さん「影響はあると思います。以前の大麻は、1グラム2000~3000円で購入できました。今は値上がりして、5000~6000円が相場のようです。ご丁寧に、まとめ買いすると割引する仕組みもあるそうです」

Q.未成年者は、どのようにして大麻を入手するのですか。

上條さん「ネットの販売サイトから入手する方法、ネット上で見知らぬ人から入手する方法、知り合いから勧められて入手する方法の3パターンが主流です。ネットで購入する場合、複数のパスワードを入力して大麻販売サイトにたどり着き、隠語を使ってやり取りします。大麻の隠語は『葉っぱ』『グラス』『チョコ』『草』『野菜』『93(クサ)』など、かなりの数があります」

Q.何をきっかけに大麻を吸うのですか。

上條さん「興味本位で吸う人が多いです。例えば、先輩に勧められて『ちょっとだけやってみたらどうなるのだろう』という感覚ではないでしょうか。たばこを吸った経験があれば、同じように吸えばよいので、とても簡単に吸ってしまうようです。

興味本位のほかにも、家族や友人など周囲と人間関係がうまくいっていないことや、学校の成績が悪く悩んでいることも、大麻に手を出す要因になります。家庭的にうまくいっている子どもは、薬物に手を出す可能性は低いです」

Q.見た目や態度がごく普通の未成年が、大麻を吸うことがあるとも聞きます。

上條さん「家庭の問題や成績で悩んでいない未成年でも、『先輩がやっているから』と興味本位で吸ってしまうことは十分あり得ます。『まさかこの子が』と驚くような子が大麻を吸うこともあるのです」

Q.「もしかしたら大麻を吸っているかも」という兆しとしては、どのようなものがありますか。

上條さん「まず、真夏の炎天下でも部屋の雨戸やカーテンを閉め切り、電気もつけずに真っ暗な状態にするようになります。雨戸やカーテンの隙間から、少しの光が入っても嫌がります。急に精神的に不安定になる、突然無気力になる、いきなりお香をたく、香水を部屋に振りまく、大音量で音楽を聴く、ずっと寝ていてだるそうにするといった兆しも見られます」

Q.こうした兆しを感じたら、どのように対応したらよいですか。

上條さん「大麻の影響について親が知識を持っていない可能性は十分考えられるので、こうした兆しに気付いた場合は、警察に通報したり、専門機関の相談窓口に相談したりしてください。薬物事犯は、家族で何とかしようと思ってもどうにもなりません。

大麻について親は『まさか、うちの子が』という考え方は捨てた方がよいと思います。嫌な気持ちになるかもしれませんが、『うちの子は大丈夫かな』と思って行動した方がよいでしょう」

(オトナンサー編集部)

上條理恵(かみじょう・りえ)

少年問題アナリスト

少年問題アナリスト、元上席少年補導専門員、東京経営短期大学特任准教授。小学校、中学校、高校講師を経て、1993年より、千葉県警察に婦人補導員として、青少年の非行問題(薬物問題・スマホ問題・女子の性非行)・学校との関係機関の連携・児童虐待・子育て問題に携わる。学会活動として、非行臨床学会の会員としての活動も行う。小中学生、高校生、大学生、保護者、教員に向けた講演活動は1600回以上に及ぶ。

コメント

1件のコメント

  1. 嘘事ばっか書いてんじゃねーぞ!確かに中学生で大麻を吸うのは良くない。だけどこの内容には嘘が多すぎる。ふざけるな