ダイヤの指輪でプロポーズ準備も撃沈、42歳男性が読み間違えた“女心”
仲人の筆者によると、婚活で交際を始めた相手とうまくいくためには、「このくらいの期間で決着をつけよう」というスケジュール設計が大切なようです。

お見合いや婚活アプリで出会った異性と交際に入ったとき、その交際がうまくいくか否かは何にかかっていると思いますか? もちろん、2人の相性は言うまでもないことですが、着実に結婚を決めたいと思うなら、「このくらいの期間で決着をつけよう」とスケジュールを立てることが大切です。
仲人の経験則から申し上げますと、その期間は「平均100日」がふさわしいと思います。
なぜ期間を決めないといけないのか
生活圏内での出会いだと、どんな仕事をしているか、年収はいくらか、現在どこに住んでいるか、どのような家族構成か、初婚か再婚かなどの情報は、お付き合いを重ねながら知っていきます。しかし、お見合いなどの出会いではプロフィルが提示されているので、それらは既に分かっています。お相手の条件を知る時間がショートカットされるのです。
お会いして擦り合わせていくのは、お互いの気持ち。人柄が分かって、「このお相手とは結婚してもいいな」と思うようになったら、結婚後の住まいや仕事、お金の管理など具体的なことを話していきます。だから、出会いから結婚までは100日あれば十分なのです。そのスケジュールの立て方は、拙著「100日で結婚」(星海社)にも記してあるので、よろしかったらご一読ください。
結婚を言い出さない恋人との未来は?
さて、こんな人たちが入会面談に来ることがあります。
晴江さん(39歳、仮名)には、4年付き合っていた4つ下の恋人がいました。
「週末はお互いの家に泊まり合うなどして、半同棲(どうせい)のような付き合いをしていました。毎年、私の誕生日に1つ年を取ると“結婚”が頭をかすめていたのですが、年上ということもあって、自分からは結婚のことを言い出せずにいました。
でも、40という年齢が見えてきて、さすがにこれ以上は待てないと思い、39歳の誕生日に、私の家に誕生日ケーキを持って遊びに来た彼に聞いたんです。『私、今日で39歳。来年は40の大台に乗ってしまう。できれば、最後のチャンスに子どもも欲しいの。私と結婚する気持ちはある?』」
すると彼は無言になり、「ちょっと時間をくれないかな」と言って、バースデーケーキをテーブルの上に置くと、そのまま帰ってしまったそうです。
そして、3日後にLINEが来ました。
「今まで、晴江に甘え過ぎていた。ずっとこのままでいいわけないよな。ただ、俺は仕事も不安定だし、今は結婚を考えられない。もし、結婚して子どもが欲しいなら、相手は俺じゃないと思う」
このケースのように、結婚を言い出さない恋人と何年も付き合っていて、結婚を言い出した途端にフラれてしまうというケースは、とても多いのです。
結婚は「決断」です。今、結婚を決断できない人は、1年たっても2年たっても、結婚を決断することはありません。
結婚を言い出さない恋人に内緒で、婚活を始める人もいます。しかし、そういう人は、婚活がうまくいかないと、結婚を言い出さない恋人のところに戻っていきます。不倫もしかり。よそに目を向けながらも帰る場所があるので、寂しくないのです。
結婚に一番遠いところにいるのは、恋人がいない人ではありません。結婚を言い出さない恋人と付き合っている人なのです。
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