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初めての食事で育休話、婚約者扱い…相手女性を恐怖させた46歳男性の焦燥

お見合い婚活に成功するのは「婚活に前向きな行動が起こせる人」ですが、努力がいつも空回りして、残念な結果になってしまう人もいるようです。

「交際終了」を告げられないためには…
「交際終了」を告げられないためには…

 お見合い婚活で成婚に至ることができるのは、どんな人なのでしょうか? それは、お見合いから交際に入った後、LINEやメールを小まめにしたり、会う時間をなるべく多くつくったりできる、「婚活に前向きな行動が起こせる人」です。しかし、動くのはいいけれど、そのやり方を間違えてしまうと、お相手の気持ちを手に入れることができず、「交際終了」になってしまいます。

 今回は、婚活を頑張っているのに、それがいつも空回りして残念な結果になってしまう人たちの例を見ながら、どうしたら、「お見合い→仮交際→真剣交際→結婚」へとつなげることができるのかを一緒に考えていきましょう。

付き合いたての頃の長文LINEはNG

 まずは、お見合い結婚と自然に出会った恋愛結婚の性質の違いを知ることが大切です。

 生活圏内の恋愛結婚は、仕事や行きつけの場所などで自然に出会い、まずは恋愛や結婚を意識することなく、コミュニケーションを取っていきます。そして、好きになり、恋人同士の関係がスタートするのです。

 ところが、お見合い結婚は「結婚」という目的のために男女が出会い、1時間程度のお見合いで相手を見極め、交際になったら、「結婚」という目標に向かって歩き出します。そのため、お付き合いが始まった時点では、まだ相手への「好き」という気持ちが完全に出来上がっていません。つまり、コミュニケーションの取り方を間違えると、たちまち、交際終了となってしまうのです。

 安藤重美さん(33歳、仮名)はお見合い後、交際に入った大野恭一さん(36歳、同)と2度ほど食事をしたのですが、「お断りしようと思います」と私に連絡を入れてきました。その理由がこうでした。

「ファーストコールのときにLINE交換をして以来、毎日、長文のLINEが来るんです。お相手のことを知るためにも、LINEをやりとりするのは大切なことだと思います。でも、一日にあったことを日記のようにつらつらと長文で書いてこられても、私は何て返したらいいのか分からなくなります」

 恭一さんはおそらく、自分のことを知ってほしくて長文のLINEを書いていたのでしょう。しかし、お付き合いが始まったばかりの時期にこれをやると、たいていは失敗します。

「『今日は仕事が忙しかったし、早く寝たい』と思ったときに長~いLINEが来ると、もう読む前にぐったりと疲れてしまいます。だんだんと、開くのもおっくうになります。LINEのやりとりを続けるのが苦痛以外の何物でもなくなりました」

 お付き合いが始まったばかりの頃に、一方的に自分のことを話して分かってもらおうとするのはご法度です。これは恋愛だけでなく、ビジネスシーンでもいえることですが、全く知らない2人が出会って人間関係を築くときというのは、自分のことを話すよりも相手にたくさんの質問をして、相手の話を聞いてあげるようにした方がうまくいくのです。

 人間は、自分のことを理解してくれた相手のことを好きになります。まだ信頼関係が出来上がっていないのに相手から一方的に情報を押し付けられたら、うんざりするだけですよね。

 また、LINEは「相手から来た量と同じくらいの量を返した方がいい」と誰もが忖度(そんたく)します。長いLINEをもらっているのに1行だけ「お疲れさまでした」と返したり、スタンプを1つだけ返したりするのは気が引けますよね。婚活にとって、LINEは大切なコミュニケーションツールなのですが、自分のことを語る長文LINEは相手の気持ちを手に入れてからにしないと、送ることが逆効果になるのです。

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鎌田れい(かまた・れい)

仲人・ライター

雑誌や書籍のライターとして活動。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も手がけてきた。あるカリスマ仲人を取材したことをきっかけに「ご縁を結ぶ仕事」に興味を持ち、現在は結婚ナビゲーターとしても活動中。婚活のためのレクチャーやイベントも多数開催する。プライベートでは、婚活パーティーで知り合った夫と結婚し、双子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。「最短結婚ナビ公式サイト」(http://www.saitankekkon.jp)、YouTube「仲人はミタ チャンネル」(https://www.youtube.com/channel/UCObGYwIfj_oY-cm9LlnFmdA)。

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