交際直後に断られ…お相手との「会話」が命取りになった33歳男性の盲点
婚活で男女が出会うということ
会話をしていて、一方は楽しいと思っているのに、もう一方はそれとは逆の感情になっている――。どうしてこのようなことが起こるのでしょうか?
「会話はキャッチボール」とはよくいわれています。一方が投げるだけ、もう一方が受け止めるだけでは会話が楽しめないのです。
真奈美さんと太一さんのケースでは、真奈美さんが質問を投げ、太一さんがそれに答えていました。会話のかじ取りをしていた真奈美さんは、次から次へと質問を繰り出すことにエネルギーを使って疲れてしまった。一方、質問に答えるだけの太一さんは楽だったのでしょう。
義昭さんと春香さんのケースは義昭さんが自分の話をするのが楽しくて、自分の情報を一方的に送り続けていました。それを笑顔で聞いていた春香さんはもう聞くことにはおなかいっぱいになって、一刻も早く帰りたくなってしまった――。
会話の基本は「お互いに同じ質問量、同じ答えの量」です。このバランスが崩れると、一方はすごく楽しくても、もう一方にとっては退屈な会話になってしまいます。
では、ここで婚活の出会いの特徴をもう一度おさらいしておきましょう。
お見合いは、それまで全く面識のなかった2人が「結婚」という目的のために出会うのです。お互いの大まかな情報はお会いする前にプロフィルで確認していますが、どんなお人柄なのかはまだ分かっていません。
そのため、お会いしたら、自分のことを一方的に話して情報を伝えるのではなく、「自分のことを話したら相手の話を聞く」ことが大切なのです。
「太一さんの趣味は何ですか?」
「僕は釣りが好きなんですよ」
例えば、こんなふうに趣味の話を聞かれた場合、「釣り→どこに釣りに行く→これまで釣り上げた大物の話」などと5分くらい釣り話で盛り上がったら、今度は太一さんが真奈美さんに、「ところで、真奈美さんの趣味は何ですか?」と話を聞き返します。
そのとき、例えば、真奈美さんが「料理です」と答えたとしたら、「どんなものを作りますか?」「どんなところに食材を買いに行くんですか?」などと、釣りの話と同じくらいの質問量と会話の時間を使った方がよいのです。
そして、ポイントは言葉に感情を乗せることです。
会話が上手な人と下手な人。その違いは話すときに言葉に感情が乗っているかどうかです。下手な人は淡々と状況説明をします。上手な人は会話の中に自分の感情をうまく入れ込んでいます。
例えば、釣りで魚がかかったときの話をしたとします。
「この間、釣りに行ったんですが、1時間やって6匹釣れました。まあまあの成果でした」
こう言っても、女性は「ああ、そうですか」となりますよね。
ところが、こんなふうに感情を込めて言うと、話が生き生きしてきませんか?
「この間、釣りに行ったら、最初はなかなか魚がかからなかったんですけど、30分くらいしたら手応えを感じたんです。『よっしゃー』と思って引き上げてみたら、手応えを感じたほどの大物ではなくてね。『な~んだ』とリリースしましたよ。でも、そういうときって、『よし、次はもっと大物を釣り上げるぞ!』という気持ちになるんですよ。こういうことの繰り返しが楽しいんですよね」
つまり、単なる状況説明をするのではなく、そこに「大物がかかったかもしれないドキドキ感」「思ったよりも小物だったがっかり感」「次に期待する気持ち」と感情を乗せていくと、会話が生き生きしてくるのです。
料理の話をするにしても、「得意料理は和食です。何でも一通り作れますが、得意なのは肉じゃがです」で終わりにしてしまうのではなく、「よく和食を作るんです。得意料理は肉じゃがです。たくさん煮込んで、味が染み込んだ方がおいしいですよね。ホクホクしたジャガイモを食べると幸せな気持ちになりませんか? 私の肉じゃがは家族にも評判なんです。家族がおいしそうに食べているのを見ると幸せな気持ちになります」
ただ単に「料理を作るのが好き」と伝えるよりも、気持ちを入れることで話が膨らんで抑揚もつきますし、家族のために料理を作る優しい人柄も伝わります。


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