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40歳年収900万円エリート男性が“フラれた”理由

エリートが言い放った失言

 佐野幸江さん(35歳、仮名)は、上場企業に勤める恩田智紀さん(40歳、仮名)とお付き合いに入り、1カ月がたちました。智紀さんは、身長181センチのすらりとしたスリムな体形。年収も900万あり、とても条件のいい男性でした。

「実家暮らしなのが気になったのですが、『その分、貯金は毎月しっかりしていますよ』とおっしゃっていたので、それなら逆にポイントが高いなと思いました」

 ただ、家賃がない分、自由に使えるお金も多かったようです。

「服や靴、バッグなど、品質のいい物を買うのが好きなんですって。値段もそれなりにするみたいですが、ある程度使って飽きたらネットオークションに出品して、売れたお金にさらにお金を足して、次の物を買うようにしているようです」

 これも時代ですよね。昔は、いいものを買ったら長く大切に使うというのが定番でしたが、今はネットオークションやフリマアプリを活用して、無駄なく次の欲しいものを買う人が増えているようです。

 ある週末、智紀さんとデートをしていたときでした。ランチをしようとお店に入ると、彼はスマホを取り出し、何かをチェックしている様子。すると、こんなことを言いました。

「昨日、靴をネットオークションに出したんだけど、思っているより高値がついているな」

 それを聞いて、幸江さんは言いました。

「よかったですね」

 すると智紀さんが、ボソッと言いました。

「しかし、よく人が履いた靴を買う気になるよな」

 自分でオークションに出しておいて、なぜそんなことを言うのか。そこで、幸江さんがフォローを入れました。

「でも、靴だって次に履いてくれる人が見つかって、また履いてもらった方が幸せじゃないですか?」

 すると、智紀さんが冷たく言い放ちました。

「だって靴だよ、靴! 僕は、他人が履いた靴なんて、絶対履くのはごめんだね」

 その言葉を聞いて、幸江さんは背中がゾクッとしたそうです。そして、私に言いました。

「恩田さんの人間性を見たような気がしました。確かに上場企業のエリート社員なのかもしれないけれど、こんなふうに人を見下すような言い方をする人と結婚したら、きっと、私に対してもそういう物言いをするのではないか。

ネットオークションに出品できる自分が上の立場で、それを買う人を下に見ている。そう思ったら、実家で親と同居して、食事や洗濯を母親にしてもらっている彼ってどうなんだろうと。大人の男としてのアンバランスさと幼稚さを感じてしまいました」

 このデートを終えて、幸江さんは智紀さんに「交際終了」を出しました。発言や行動には、その人の人間性が垣間見えますね。

 お見合い後、自分ではお付き合いがうまくいっていると思っていたのに、急にお相手から「交際終了」が来たら、ご自身の言動を振り返ってみてください。何か、終了になるきっかけがあったはずです。

(仲人・ライター 鎌田れい)

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鎌田れい(かまた・れい)

仲人・ライター

雑誌や書籍のライターとして活動。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も手がけてきた。あるカリスマ仲人を取材したことをきっかけに「ご縁を結ぶ仕事」に興味を持ち、現在は結婚ナビゲーターとしても活動中。婚活のためのレクチャーやイベントも多数開催する。プライベートでは、婚活パーティーで知り合った夫と結婚し、双子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。「最短結婚ナビ公式サイト」(http://www.saitankekkon.jp)、YouTube「仲人はミタ チャンネル」(https://www.youtube.com/channel/UCObGYwIfj_oY-cm9LlnFmdA)。

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