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今どきの若者事情、その「慎ましい」言葉がアダになる

今後さらに求められるストレートな交渉力

 英語で「機会があれば」を訳してみれば、よりわかりやすいと思います。英語では、日本語の含意として流通している「拒絶」の意味はありません。機会がやってくる確実性の高いか低いか、この二通りです。

1. When I get a chance(確実性が高い場合)

2. If I get a chance(確実性が低い場合)

 WhenかIfの違いだけでかなり意味合いが変わってきます。「日本語なんだから英語なんてカンケーないよ」と思うでしょうが、具体的でない将来の仮定は「If」を使ってしまう日本人が大多数ではないでしょうか。

 これからは、日本国内のダイバーシティー(多様性)の対象に外国人も含まれてきます。中高年より今後、ビジネスの柱になっていく時間の長い若者のほうが、外国人を相手にする「機会」は確率的に大きいはずです。

 婉曲な表現を母国語にしている習慣から、英語に堪能でも「あまり押しつけがましく具体的に提示してはいけない」心性が思わず、「If」に投影されるかもしれません。だからといって、ストレートな交渉力が命運を分けるのがグローバルビジネスです。日本語の「慎ましさ」は通用しません。

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サイゴー・ヴァン・ウィンクル

辛口社会エッセイスト

1960年代生まれで学生時代は「新人類」と呼ばれた。バブルを満喫した一方で、暗黒の不況時代の辛苦も味わった「酸いも甘いも知り尽くした」悲しいジェネレーション。シニカルにして小心者。得意とするのは、池上彰が教えてくれない社会時評。ナポリタンと椎名林檎をこよなく愛する。

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