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上司にタメ口はOK? 心得ておくべき「無礼講」の意味

「今日は無礼講だ」。会社の飲み会などで、上司が部下に言う、おなじみの一節ですね。しかし、この無礼講。敬語ではなくタメ口を使って、友達同士のように振る舞っていい、という意味なのでしょうか。専門家に取材しました。

「今日は無礼講だ」。お酒の席で上司にこのように言われると、「今日は友達同士の飲み会のように振る舞っていい」と考えてしまいがちですが、実際のところ、そういうわけにはいきません。

 そもそも「無礼講」とはどのようなものでしょうか。オトナンサー編集部では、NHK大河ドラマをはじめドラマや映画のマナー指導を務め、28万部の著書「お仕事のマナーとコツ」などがある、マナーコンサルタントの西出ひろ子さんに聞きました。

礼講は本来、共飲共食の儀礼行事

 そもそも、無礼講は大勢が集まった席で「上下関係なく、席次を自由に宴を楽しむ」という意味です。つまり無礼講だからといって、上司に対して友達同士のような“タメ口”を使っていいわけではありません。

 西出さんによると、無礼講は本来、「『礼講』『無し』に楽しみましょう」という意味で神事に由来します。礼講は、神に奉納した神酒と神饌(しんせん=供物)を頂く「直会(なおらい)」という共飲共食の儀礼行事。その後に、儀礼無しに楽しむ時間として設けられたのが無礼講だそうです。

「『今日は無礼講だ』は、上司が『みんな今日は和気あいあいとやろう』というメッセージを送ってくれているということ。そうした上司の気持ちに感謝を込めて、『親しき仲にも礼儀あり』の気持ちを忘れずに、飲み会を有意義な時間にしましょう」(西出さん)

(オトナンサー編集部)

西出ひろ子(にしで・ひろこ)

マナーコンサルタント・美道家・ヒロコマナーグループ代表

大妻女子大学卒業後、国会議員などの秘書職を経てマナー講師として独立。31歳でマナーの本場英国へ単身渡英。同国でビジネスパートナーと起業し、相互をプラスに導くヒロコ流マナー論を確立させる。帰国後、名だたる企業300社以上にマナー研修やおもてなし、営業接客マナー研修、マナーコンサルティングなどを行い、ほかに類を見ない唯一無二の指導と称賛される。その実績は、テレビや新聞、雑誌などで「マナー界のカリスマ」として多数紹介。「マナーの賢人」として「ソロモン流」(テレビ東京)などのドキュメンタリー番組でも報道された。NHK大河ドラマ「花燃ゆ」「龍馬伝」、映画「るろうに剣心 伝説の最期編」など、ドラマや映画、書籍でマナー指導・監修者としても活躍中。著書に、28万部突破の「お仕事のマナーとコツ」(学研プラス)、「マンガでわかる! 社会人1年生のビジネスマナー」(ダイヤモンド社)、「マナーコンサルタントがこっそり教える 実は恥ずかしい思い込みマナー」(PHP研究所)など国内外で70冊以上。最新刊「運のいい人のマナー」(清流出版)が2017年2月21日に発売。ヒロコマナーグループ(http://www.hirokomanner-group.com)、プレミアムマナーサロン(http://www.erh27.com)。