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体に良いはずの「柿」に潜む“落とし穴”とは?  管理栄養士に聞く食べ過ぎの危険性&1日の適量

柿の健康効果をはじめ、1日の適量や食べ過ぎのリスク、そして栄養を無駄なく吸収するための意外な組み合わせについて、管理栄養士に聞きました。

柿を食べるときの注意点は?(画像はイメージ)
柿を食べるときの注意点は?(画像はイメージ)

 10月26日は「柿の日」です。果樹農業の振興や栽培技術の向上などに取り組む全国果樹研究連合会(全果連)のカキ部会が、柿の販売促進を目的に2005年に制定しました。

 秋が深まりスーパーの店頭にも柿が並ぶようになりました。ただ、「おいしいから」「体に良いから」などとつい食べ過ぎてしまうと、体に異変が生じる可能性があります。

 柿の健康効果をはじめ、1日の適量や食べ過ぎのリスク、そして栄養を無駄なく吸収するための意外な組み合わせについて、管理栄養士の松田加奈さんに聞きました。

二日酔い対策にもおすすめ

Q.秋に旬を迎える「柿」にはどのような優れた栄養素が含まれていますか。

松田さん「柿200グラムの中にはビタミンCが約140ミリグラム含まれており、1日の摂取目安量である100ミリグラムを十分に満たすことができます。ビタミンCは風邪予防や肌の健康にとても良いとされています。

また、水に溶けない不溶性食物繊維が多く含まれており、腸内環境を整えるのに役立ちます。オレンジ色の色素成分であるカロテノイドは強い抗酸化作用を持ち、老化予防や免疫力アップに効果的です。

さらに、アルコールの分解や排せつを助けるタンニンというポリフェノールや、塩分の排出を促してむくみや高血圧を予防するカリウムも含まれており、二日酔い対策にもおすすめの果物です」

柿を食べ過ぎると「胃石」ができる理由

Q.栄養豊富な柿ですが、食べ過ぎると「胃石(いせき)」や体の冷え、糖質過多につながるといわれていますが、なぜなのでしょうか。1日の適量はどれくらいですか。

松田さん「柿に含まれるタンニンの一種であるシブオールという成分が胃酸によって重合・凝固し、食物繊維やタンパク質などと結びつくことで、胃の中で石のように固まる胃石の原因になることがあるからです。

胃石ができると胃もたれや腸閉塞、便秘などを引き起こす恐れがあります。特に空腹時に大量の柿を食べると胃石ができやすくなるため注意が必要です。

1日の摂取量は柿1個(150グラムから200グラム程度)にとどめるのが良いでしょう。また、空腹時を避け、温かいお茶と一緒に食べることで、胃石のリスクや体の冷えを和らげることができます」

栄養を無駄にしない食べ合わせ

Q.柿の栄養を無駄なく摂取するための効果的な食べ方や、おすすめの組み合わせを教えてください。

松田さん「柿の栄養を無駄なく吸収するには、脂質と一緒に取ること、食後に食べること、そして温かい飲み物と合わせることがポイントです。

チーズやナッツ、オリーブオイルなどの脂質と合わせることで、柿に含まれるβ-クリプトキサンチンのような脂溶性のカロテノイドの吸収が促されます。柿とカマンベールチーズのカプレーゼや、柿とナッツのサラダなどがおすすめです。

また、ヨーグルトとあえると乳酸菌による整腸作用も期待できます。さらに、柿に含まれるビタミンCが鉄分の吸収率を高めるため、ホウレンソウや小松菜の白あえに加えるのも相性抜群です。柿は体を冷やす成分があるため、温かいお茶と一緒に食べることで胃腸への負担を軽減できます」

* * *

 秋の味覚である柿は、ビタミンCや食物繊維などが豊富で美容や健康にうれしい果物ですが、食べ過ぎや食べるタイミングには注意が必要です。

 1日1個を目安に、チーズやナッツなどの脂質と組み合わせたり、食後に温かいお茶と一緒に楽しむなど、おいしく賢く秋の恵みを取り入れてみましょう。

(オトナンサー編集部)

【画像】「えっ…!?」 これが「柿」と相性抜群の食べ物です!

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松田加奈(まつだ・かな)

高校生の頃、太っていた自分が嫌で食べないダイエットで-15kgしたものの、反動でリバウンド。それから100以上のダイエット法を試し、ダイエットにのめり込む。そして管理栄養士の資格を取得し、健康と食事の大切さや心のあり方に気付き、見た目のバランスも良い状態で健康的に-10kgを実現。それらの経験から30歳のときにダイエットサロンをオープン。15年の間に延べ1万人以上の方々のカウンセリングを行って、ダイエットサポートをしている。テレビ出演や全国版雑誌掲載、教育委員会主催の栄養講義、専門学校、短大の講義などの経験がある。

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