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1位パイロット、2位医師…職種別給与ランキングの「今と昔」

人材不足背景に厚遇される「職人系」

 その他の顔ぶれとしては、公認会計士・税理士、弁護士、不動産鑑定士などの「国家資格」が並び、多少の順位の入れ替えはありますが、これらは10年前と変わらず、今も「稼げる職種」と言えるでしょう。

 個人的に意外だったのは、今も昔も「記者」がランキング中盤に位置していることです。10年前より給与が下がっている(816万円→784万円)とはいえ、マスコミ業界の給与水準の高さがうかがえます。

 また10年前に549万円で19位だった歯科医師が、857万円で5位に入り、この10年で平均年収が300万円も増加していることに驚きます。一般に歯科医師は、「数が多すぎるために競争が厳しい」と考えられていますが実態は異なり、医師と合わせて「医療系」の躍進が明白な結果となりました。

 そして何より目を引くのは10位の掘削・発破工です。10年前は458万円で45位でしたが、平成28年は684万円と、平均年収が200万円以上も上がっています。記事を書くにあたって知人の建設関係者に話を聞いたところ、メジャーな職種ではないものの、専門的な知識・経験と「発破技士」という国家資格が必要で、大型重機の操作も求められることから、高い給与での求人が続いているそうです。

 なお、このデータにはほかにも「金属プレス工」「板金工」など「◯◯工」の付く職種が50近くあります。これら「職人系」の多くは10年前と給与水準が変わらないのですが、前述の掘削・発破工以外にも自動車組立工が490万円→568万円など、大幅に給与が上昇しているものもあり、長引く人手不足を背景に、専門的な知識や技術を持った人が厚遇されている現状が浮かび上がります。

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加藤圭祐(かとう・けいすけ)

あおばコンサルティング代表取締役、1級FP技能士、宅建士

大手外資系生命保険会社にて11年間、個人・法人のコンサルティング業務に従事。2015年に株式会社あおばコンサルティングを設立。日本初の、チャットでのお金のサービス「みかづきナビ」を開始。現在ではzoomも活用し、FP相談や保険相談で顧客の課題解決に取り組んでいる。みかづきナビ(http://www.mikazuki-navi.jp/)。

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