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知っておきたい“日本の心” 「和食のマナー」の基本

日本人ならば正しく知っておきたいのが和食のマナー。しかし、一口に和食といっても種類もさまざまで、伝統的な日本料理の形式は「本膳料理」「懐石料理」「会席料理」の3つに分かれます。ここでは、代表的な会席料理のマナーについて解説します。

伝統的な日本料理の形式

 食事のマナーには、料理を作ってくれる人やサービスを提供してくれる人、一緒に食卓を囲む人など、そこに関わるすべての人への感謝を表す意味があります。しかし、正しい箸(はし)や器の扱い方、振る舞い方の基本を知り、丁寧な動作を心がければ、さほど難しいものではありません。

本膳料理

 室町時代に形式が整い、日本料理で最も伝統的で格式が高いのが「本膳料理」です。本膳料理は器の配置から食べる順序に至るまで、細かい作法が決められています。現在は、結婚式などの儀礼的な場でわずかに残る程度で、「本膳」から「二の膳」「三の膳」…と続き、「五の膳」まで出るものが最も格が高いとされます。

懐石料理

 元々は、禅宗の僧が抹茶と一緒に取った質素な食事です。茶人・千利休が本膳料理の様式を取り入れて形を整えたとされており、1品ずつ提供されるのが特徴です。

会席料理

 宴会や会食など、お酒と一緒に楽しむコース形式の料理です。最初からすべての料理が配膳されている「本膳料理」式と、献立順に1品ずつ出てくる「懐石料理」式があります。「一汁三菜」が基本ですが、お店によって出る料理や順序は異なります。次のページからは、それぞれの料理とそのマナー/タブーを解説します。

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清沢祥子先生(マナー)

清沢祥子(きよさわ・あきこ)

NPO法人日本マナー・プロトコール協会認定講師

25年間にわたって広告会社に勤務。ビジネスの成果とヒューマンスキルとの関係性に興味を抱いたことをきっかけに、小笠原流礼法とマナー・プロトコールを専門的に学ぶ。「形」の指導に留まらない、顧客からの丁寧なヒアリングに基づいた理論と実践両面からのアプローチを大切にしている。