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知っておきたい日本の心! 「和食」の基本マナー

6.煮物

 素材を別々に炊いて盛り合わせることから「炊き合わせ」とも言われます。

【マナーとタブー】

 煮物(炊き合わせ)の小芋などを箸で突き刺すのはNGです。箸で一口大に切り分けてから持ち上げるか、汁がこぼれそうな時は懐紙や椀の蓋で受けながら食べます。

7.揚げ物

 エビやキスなどの魚介類や野菜の天ぷらが一般的です。

【マナーとタブー】

 盛り付けを崩さないように手前から順に食べると見た目も美しいです。お塩が添えられている場合、手でつまんで振りかけても問題ありません。ただし、口をつけたものを皿に戻すのは不作法です。一口で食べるのが難しければ、最初に切り分けてからいただきます。

8.蒸し物

 定番は茶碗蒸しや酒蒸しです。季節によってはかぶら蒸しなどが出されることもあります。

【マナーとタブー】

 器が熱い場合は、懐紙で包んで持ち上げます。茶碗蒸しの中身を探ったり、かき混ぜたりするのは見苦しいのでやめましょう。

9.酢の物

 食事前の口直しとして、酢の物などさっぱりしたものが提供されます。

【マナーとタブー】

 特になし。

10.止め椀・ご飯・香の物

 コースの締めくくりにご飯や香の物(漬物)、止め椀と呼ばれる汁物(みそ汁、お吸い物など)が出されます。ご飯は白米に限らず、炊き込みご飯やそばなどが出されることもあります。

【マナーとタブー】

 止め椀、ご飯が出てきたら、お酒を切り上げます。汁物、ご飯の順に手をつけ、ご飯が半分ほどになってから香の物をいただきます。ご飯をおかわりしたい時は、その旨を伝えても構いません。その時は、茶碗に一口分だけご飯を残しておくとサービス係が声をかけてくれます。

11.水菓子

 食事が終わった後の果物。和菓子と抹茶が出る場合もあります。

【マナーとタブー】

 原則として、和食は左から右に食べ進めるように配置されていますが、水菓子は「右側から」いただくのがマナーです。 会席料理は、お酒を楽しみながら食事を楽しめるように考えられたもの。とは言っても、飲みすぎてハメを外すのは避けたいもの。料理がさらにおいしく感じられるような適度な飲み方やお酒の知識を身につけましょう。

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清沢祥子(きよさわ・あきこ)

NPO法人日本マナー・プロトコール協会認定講師

25年間にわたって広告会社に勤務。ビジネスの成果とヒューマンスキルとの関係性に興味を抱いたことをきっかけに、小笠原流礼法とマナー・プロトコールを専門的に学ぶ。「形」の指導に留まらない、顧客からの丁寧なヒアリングに基づいた理論と実践両面からのアプローチを大切にしている。

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