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円卓やターンテーブルどう使う? 正しい「中国料理」のマナー

中国料理には、日本料理や西洋料理と比べてさほど堅苦しい作法はありません。テーブルを囲んで楽しく食事することが一番とされます。ここでは、中国料理の特徴である円卓とターンテーブルにまつわるマナーを取り上げます。

食事中に気を付けること

円卓の囲み方(席次)

 主賓は出入り口から一番遠い「上席」に座ります。その左が「第二席」、右が「第三席」となります。男女交互で座るのが一般的です。

 また出入り口の位置にかかわらず、眺望のよい場所であれば、最も良く景色が見える場所を上席とすることもあります。

ターンテーブルの回し方

 日本の中国料理店では、円卓にターンテーブルがついている形式が主流です。ターンテーブルには大皿料理が載せられ、各自がそこから食べる分を取っていきます。

 まず、主賓が自分の分を取り分けたら、その後はターンテーブルを時計回りに回して順々に取っていきます。自分が取ったら左隣の人の前にお皿が移動するようにターンテーブルを回します。

 当然のことですが、ほかの人が料理を取っているタイミングで回してはいけません。また、ターンテーブルにグラスや取り皿を置かないように気を付けましょう。

皿・器の使い方

 厳密なルールはないため、食べやすいものを使って構いません。味が混ざらないように、料理ごとにお皿を替えるとよいでしょう。なお、中国料理では基本的に食器を持ち上げません。

料理の取り方

 席に座ったまま、取り分け用のフォークやスプーン、箸(はし)を使って取ります。料理が全員に行き渡るように適量を考えて取りましょう。全員に行き渡って残ったら、おかわりしても構いません。隣の人の分まで取ってあげる必要はありません。

 苦手な料理が回ってきた場合は、取らずに左隣の人が取りやすい位置までテーブルを回します。自分が取った料理を食べ残すことは避けましょう。一方で、大皿に盛られた料理はホストのもてなしが十分であったことを示すために少し残しておくのがマナーです。

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清沢祥子(きよさわ・あきこ)

NPO法人日本マナー・プロトコール協会認定講師

25年間にわたって広告会社に勤務。ビジネスの成果とヒューマンスキルとの関係性に興味を抱いたことをきっかけに、小笠原流礼法とマナー・プロトコールを専門的に学ぶ。「形」の指導に留まらない、顧客からの丁寧なヒアリングに基づいた理論と実践両面からのアプローチを大切にしている。

コメント

1件のコメント

  1. ターンテーブルは日本起源です。
    確か「雅叙園」です。
    よって、中国料理のマナーとは無縁です。
    そのことに触れられた方が良いと思います。