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【賛否】「ちょっと引いた」「さすがにマナー違反だろ」 いくら自由といっても…今年の夏も目撃情報多数《やりすぎクールビズ》の境界線

「クールビズ」が定着してきた昨今ですが、中には「やりすぎ」と思われるスタイルで働くビジネスパーソンの目撃情報も。「やりすぎ」の境界線はどこにあるのか、マナーの専門家に聞きました。

クールビズの「やりすぎ」ラインはどこに?
クールビズの「やりすぎ」ラインはどこに?

 連日、猛暑の日が続く今年の夏。昨今は「クールビズ」も定着し、比較的軽装で涼しいスタイルで働くビジネスパーソンも珍しくなくなってきているため、この夏も多くの人が目にしたことでしょう。特に、「服装自由」という規則のある企業では、よりラフな服装で勤務している人も多くいます。

 しかし一方で、「さすがにやりすぎ」と言った声が聞かれるスタイルもあるようで、SNSなどでは「今年、タンクトップで会社来る人を初めて見て、正直ちょっと引いた」「毎年思うけど、会社にビーサン(ビーチサンダル)はさすがにマナー違反だろ」といった目撃情報をはじめ、「短パンはどうなんだろう」「アロハシャツは?」など、「やりすぎ」のラインについてさまざまな意見が聞かれます。

 そこで、マナー的観点から「いくらクールビズでも、さすがにやりすぎ」といえるビジネスパーソンの服装について、ヒロコマナーグループ代表で、企業価値を高める人財育成コンサルティングをはじめ、皇室のマナー解説やNHK大河ドラマ「龍馬伝」、NHKドラマ「岸辺露伴は動かない 富豪村」、同シリーズ最新作「密漁海岸」のマナー指導などでも活躍するマナーコンサルタント・西出ひろ子さんに教えていただきました。

テレワーク時の「ゆるい服装」も影響?

Q.「クールビズ」が浸透してきている昨今のビジネスシーンについて、どのように思われますか。

西出さん「『クールビズ』は、地球温暖化対策や省エネルギーを目的とし、2005年から政府が提唱する、夏を快適に過ごすライフスタイル変革の一部として始まりました。それが浸透してきているのは、一定の成果が出ているということになるでしょう。

ここで、本来の『クールビズ』の意味を考えてみたいと思います。『クールビズ』は、英語の『COOL(クール)』と『BUSINESS (ビジネス)』を組み合わせた造語です。これは先述のとおり、地球温暖化対策や省エネルギーを目的としたものであって、『クールビズ』イコール『涼しい服装』『服装を自由にする制度』というものではないと言えます。

ビジネスという言葉が示すように、仕事をするときの服装ですので、それぞれの業種、職種などに応じてその様相は異なりますが、その会社の一員としての印象や、取引先の業種などに配慮した服装であることが大切です」

Q.そんな中、「クールビズとはいえ、さすがにやりすぎ」とSNSなどで賛否が分かれているビジネスパーソンの服装もいくつかあるようです。なぜ「やりすぎ」と思われるような服装が増えているのだと思われますか。

西出さん「ビジネスシーンにおいて、ある一定の規則を設けている企業であれば迷うこともないかもしれませんが、そうでない場合、それぞれの考える軽装化となるため、範囲に悩む人や、戸惑う社員、スタッフの方は少なくありません。一方、会社としてのルールがないため、自身の考えるよかれと思う軽装が、会社からすると頭を抱えてしまう、というケースも多くあります。事実、弊社では今年、過去最高に身だしなみ研修の依頼がありました。

さらに、以前に増して、クールビスが軽装化の範囲を超えるような事態が起きている背景には、コロナ時のテレワークにおける『ゆるい服装』も影響していると感じます」

Q.一般的なオフィスに通勤・勤務する際、次に挙げる「よく見る服装」「SNSなどで賛否が分かれている服装」は、マナー的観点から見てどうでしょうか。

西出さん「まず大前提は、その企業に規則がある場合は、それに従うことがビジネスマナーです」

【ビーチサンダル】

マナーは「TPPPO」(時・場所・人・立場・場合)が大事です。ビーチサンダル店の店員や、海沿いの店の店員などであればOKとなりますが、そうではない場合、一般的には、ビーチサンダルでの通勤やオフィスでの勤務は控えた方がよいでしょう。

本人は涼しくて気持ちがいいかもしれませんが、それに違和感を覚える人がいるかもしれない、という配慮があるとありがたく思いますね。また、混雑した電車で足を踏まれることもなきにしもあらずです。自身の体を守る意味においても、ビーチサンダルでない方が安心です。

【タンクトップ(ランニングシャツ)】

一般的なファッションマナーとして、昼間は肌を露出しないのがマナーと言われています。室内で冷房が効いている場合は、薄手のカーディガンやジャケットを羽織り、肌の露出を控えましょう。

マナーの定義は「相手の立場に立つ」です。職場にはさまざまな考え方の人がいます。肌の露出が過ぎると不快に感じる人もいるかもしれない、と想像を巡らせてみましょう。

【ハーフパンツ(短パン)】

こちらも先述同様に、一般的なオフィスに通勤する場合は、控える方が無難ですね。ただし、会社でそれをよしとしている場合はその限りではありません。

【アロハシャツ】

こちらも、その企業がよしとしていればOKとなります。特に規定のない場合は、その色や柄が派手だと思われないアロハシャツにジャケットを羽織るなどすれば、不快に感じる人は少ないと思います。ちなみに、アロハシャツはハワイにおける男性の正装として認知されるようになっています。

【画像】「えっ…やりすぎ……!?」→これが賛否ある《クールビズの服装4つ》の正解です!

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西出ひろ子(にしで・ひろこ)

マナーコンサルタント、マナー解説者、美道家

ヒロコマナーグループ代表。一般社団法人「マナー&プロトコル・日本伝統文化普及協会」代表理事。大妻女子大学卒業後、国会議員などの秘書職を経て、マナー講師として独立。マナーの本場英国へ。オックスフォードにて、オックスフォード大学大学院遺伝子学研究者のビジネスパートナーと1999年に起業し、お互いをプラスに導くマナー論を確立させる。帰国後、名だたる企業300社以上にマナーコンサルティングなどを行い、他に類を見ない唯一無二の指導と称賛される。その実績はテレビや新聞、雑誌などで「マナー界のカリスマ」として多数紹介。「マナーの賢人」として「ソロモン流」(テレビ東京)などのドキュメンタリー番組でも報道された。NHK大河ドラマ「龍馬伝」をはじめ、NHKドラマ「岸辺露伴は動かない 富豪村」、映画「るろうに剣心 伝説の最期編」などのドラマや映画、CMのマナー指導・監修者としても活躍中。著書は28万部突破の「お仕事のマナーとコツ」(学研プラス)、16万部を超える「改訂新版 入社1年目 ビジネスマナーの教科書」(プレジデント社) など監修含め国内外で100冊以上。「10歳までに身につけたい 一生困らない子どものマナー」「かつてない結果を導く 超『接待』術」(共に青春出版社)など子どものマナーから、ビジネスマナー、テーブルマナーなどマナーのすべてに精通。ヒロコマナーグループ(http://www.hirokomanner-group.com)。
※「TPPPO」「先手必笑」「マナーコミュニケーション」「真心マナー」は西出博子の登録商標です。

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