「貧困老人」とはどのような人たちなのか
日本人の「モデルケース」通用しない時代へ
しかし、これからはより厳しい現実が待っています。ご存じの通り、年金制度は疲弊し、今後は年金額の引き下げや、年金受給年齢の引き上げが現実味を帯びています。そして、非正規雇用の増加による厚生年金への未加入、未婚率の上昇と、以前の「日本人の3条件」のモデルケースに当てはまらない人が増えているのです。必然的に高齢者の貧困率は上がることが予測されます。
「右を向いても左を向いても貧乏な老人ばかり」。日本がそんな国になるのも決して遠い将来の話ではありません。政府や行政があてにならない以上、「来たるべき冬」について一人一人が真剣に考えるべき時かもしれません。
(株式会社あおばコンサルティング代表取締役 加藤圭祐)
コメント