夏バテだと思ったら熱中症? 実は皮膚、爪で分かるケースも…すぐに“受診すべきサイン”とは
「経口補水液」と「スポーツドリンク」はどう使い分ける?
Q.「経口補水液」と「スポーツドリンク」は、どのように使い分けるのが正解なのでしょうか。薬剤師としての観点で摂取方法を教えてください。
真部さん「経口補水液とスポーツドリンクは、医療用に近いものかエネルギー補給メインかという点が異なります。経口補水液は水分と、ナトリウムやカリウムなどの電解質の補給に特化しており、飲む点滴と呼ばれています。一方、スポーツドリンクは水分と糖分の補給に特化しているのが特徴です。
飲むタイミングの使い分けについては、大人と子どもで異なります。元気な大人が軽く汗をかいた時や運動時、屋外活動をする時などに、熱中症予防で飲む場合はスポーツドリンクで構いません。しかし、糖分過多に注意が必要なので、飲み過ぎないようにしてください。
ちなみに、おすすめの飲み方は5~15度のスポーツドリンクを運動前に飲むことです。深部体温の急激な上昇は熱中症のリスクを高めるため、冷たいスポーツドリンクであらかじめ体内を冷やしておくことで、深部体温の上昇を緩やかにして熱中症を予防する効果が期待できます。
一方で、だるさや頭痛、めまい、食欲低下などの異変を感じたときには経口補水液を飲んでください。普段はしょっぱさが強くて飲みづらいですが、脱水を起こしているときは体が必要としているのでおいしく感じます。もし、どうしてもスポーツドリンクしかない場合は塩分入りのものを選ぶと良いでしょう。
次に子どもについてですが、元気な子どもの場合、スポーツドリンクを頻繁に飲ませると糖分過多になってしまいます。子ども向けのイオン水などもありますが、スポーツドリンク自体は自分で飲む量を調整できる年齢になってからで、基本的には運動するときに飲むものと考えていただきたいです。
乳幼児や小さな子どもに親が与えてしまうと、飲み過ぎによって下痢をしたり、食欲が低下して食事を取れなくなってしまったりすることがあります。
そのため、小さな子どもが普段飲む場合は水や麦茶がおすすめです。麦茶はミネラルを含んでおり、カフェインもお茶の中でも少なめで、体にも大きな影響は少ないと思います。
ただし、お子さんも熱中症の症状がみられるなど、何らかの異変を感じたときには経口補水液を飲ませてください。必ず子どもに飲ませる際の量について記載があるため、その指示に従っていただければと思います。
また、最近は子ども用の経口補水液も多く販売されているため、それを飲ませてあげるのもよいでしょう。もし味が嫌いで飲めない場合は、電解質を含む麦茶を飲むのでも構いません。それでも回復しない場合は、医療機関を受診してください。
なお、高血圧の人や腎機能が低下している人、食事制限を受けている人などがスポーツドリンクや経口補水液を飲む場合は、医師に相談してから飲んでいただければと思います」
(オトナンサー編集部)







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