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カロリーは砂糖の半分…甘味料「マルチトール」は血糖値高めの人が使ってOK? 注意点を糖尿病専門医が解説

砂糖の代わりにマルチトールを使うメリットや注意点などについて、糖尿病専門医が解説します。

砂糖の代わりにマルチトールを使ってもよい?(画像はイメージ)
砂糖の代わりにマルチトールを使ってもよい?(画像はイメージ)

 でんぷんから作られる麦芽糖を原料とした糖アルコール、いわゆる「マルチトール」と呼ばれるものがあります。ネット上では「砂糖よりヘルシー」という情報がありますが、本当なのでしょうか。砂糖の代わりにマルチトールを使うメリットや注意点などについて、eatLIFEクリニック(横浜市旭区)院長で内科医・糖尿病専門医の市原由美江さんに聞きました。

「糖質ゼロ」ではない

Q.そもそも、「マルチトール」とはどのようなものなのでしょうか。砂糖よりも低カロリーという情報がありますが、本当なのでしょうか。

市原さん「本当です。マルチトールは、でんぷん由来の麦芽糖を原料として作られる糖アルコールの一種で『還元麦芽糖』とも呼びます。甘さは砂糖の約7~9割ありながら、カロリーは1グラムあたり約2.1キロカロリーと、砂糖(1グラム当たり約4キロカロリー)の約半分です」

Q.マルチトールを砂糖の代わりに使ってもよいのでしょうか。マルチトールを生活に取り入れるメリットについて、教えてください。

市原さん「砂糖の代わりとして取り入れるのは一つの選択肢です。メリットとしては、まず砂糖より低カロリーなので、摂取エネルギーを抑えやすく、体重管理に役立つ可能性があります。また、小腸で吸収されにくいため、砂糖に比べて食後血糖値の上昇が緩やかになり、血糖値の上昇も抑えられます。

口の中の細菌に利用されにくいため、虫歯になりにくい甘味料としても知られています。大腸での短鎖脂肪酸を増やすので、腸内環境を整える効果も期待できます」

Q.では、マルチトールを使う際の注意点について、教えてください。糖質はゼロではないのでしょうか。また、「過剰摂取でおなかが緩くなる」という情報がありますが、本当なのでしょうか。

市原さん「マルチトールは『糖質ゼロ』ではありません。 糖アルコールに分類されますが、体内で一部は吸収されるため、血糖値が全く上がらないわけではありません。

一度に多く摂取すると、小腸で吸収されなかったマルチトールが大腸に届き、腸内で発酵したり、水分を引き込んだりするため、おなかが張ったり、ガスが増えたり、下痢を起こしたりすることがあります。体質にもよりますが、一度に大量に摂ることは避けた方がよいでしょう」

Q.マルチトールは血糖値が高めの人や糖尿病の人も使ってよいのでしょうか。

市原さん「血糖値が気になる人や糖尿病の人に向いています。砂糖よりも食後血糖値の上昇が緩やかなため、砂糖の代替として使えます。ただし、『血糖値が全く上がらない甘味料』ではないので、摂取量が多ければ血糖値に多少の影響が生じるため注意はしてください」

(オトナンサー編集部)

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市原由美江(いちはら・ゆみえ)

医師(内科・糖尿病専門医)

eatLIFEクリニック院長。自身が11歳の時に1型糖尿病(年間10万人に約2人が発症)を発症したことをきっかけに糖尿病専門医に。病気のことを周囲に理解してもらえず苦しんだ子ども時代の経験から、1型糖尿病の正しい理解の普及・啓発のために患者会や企業での講演活動を行っている。また、医師と患者両方の立場から患者の気持ちに寄り添い、「病気を個性として前向きに付き合ってほしい」との思いで日々診療している。糖尿病専門医として、患者としての経験から、ダイエットや食事療法、糖質管理などの食に関する知識が豊富。1児の母として子育てをしながら仕事や家事をパワフルにこなしている。オフィシャルブログ(https://ameblo.jp/yumie6822/)。eatLIFEクリニック(https://eatlife-cl.com/)。

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