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猛暑なのに「インフル」流行? ワクチン未接種でかかったら重症化? 内科医に聞く

8月にもかかわらず、首都圏を中心にインフルエンザが流行しています。季節外れのインフルエンザへの対処法について、内科医に聞きました。

季節外れのインフルエンザにどう対処する?(画像はイメージ)
季節外れのインフルエンザにどう対処する?(画像はイメージ)

 8月にもかかわらず、首都圏を中心にインフルエンザが流行しており、特に子どもが感染するケースが相次いでいます。

 例年、ワクチンの接種は秋以降に開始されますが、もしワクチンを接種していない状態でかかった場合、症状が重くなる可能性はあるのでしょうか。季節外れのインフルエンザにかかった場合の対処法や予防策などについて、eatLIFEクリニック(横浜市旭区)院長で内科医・糖尿病専門医の市原由美江さんに聞きました。

換気が不十分なことも流行の原因?

Q.8月にすでに首都圏を中心にインフルエンザが流行しています。どのような原因が考えられますか。

市原さん「インフルエンザは冬に流行するイメージが強いですが、ウイルス自体は一年中存在しているため、夏でも感染する可能性はあります。夏休みやお盆などで旅行や帰省、人が集まる機会が増えたことや、猛暑によって冷房の効いた室内で過ごす時間が長くなり、換気が不十分になりやすいことなどが影響していると考えられます。

また、海外では日本と異なる時期にインフルエンザが流行している地域もあり、海外との人の往来が増えていることも一因として考えられます」

Q.インフルエンザにかかった場合、どのような症状が出るのでしょうか。風邪の症状との違いも含めて、教えてください。

市原さん「インフルエンザでは、38度以上の発熱や頭痛、倦怠(けんたい)感、筋肉痛、関節痛などの症状が起こりやすく、せきや鼻水、喉の痛みなどが併発することもあります。風邪では鼻水や喉の痛み、せきなどの症状が主ですが、インフルエンザは高熱や強い倦怠感、筋肉痛など全身症状が強い傾向があります。

ただし、インフルエンザでも高熱が出ない場合がありますし、症状だけで風邪やインフルエンザを判断することは困難です」

Q.インフルエンザワクチンは10月以降でなければ接種できないのでしょうか。もし8月から9月にかけてインフルエンザにかかった場合、症状が重くなる可能性はありますか。対策はあるのでしょうか。

市原さん「インフルエンザワクチンは『10月以降でなければ医学的に接種できない』というものではありません。

ただ、例年、秋から冬の流行に備えて10月から接種が始まるのが一般的です。65歳以上の高齢者では公費でインフルエンザワクチンを接種できますが、これは10月から12月と期間が決まっています。そのため、8月の時点では今シーズン用のワクチンを接種できない医療機関がほとんどだと思います。

ワクチンをまだ接種していないからといって、感染した場合に必ず重症になるわけではありません。ただし、インフルエンザワクチンには発症を一定程度予防するとともに、重症化を予防する効果があります。

そのため、特に高齢者や基礎疾患のある人、乳幼児など重症化リスクの高い人は感染に注意が必要です」

Q.昨シーズンに接種したワクチンの効果は切れているのでしょうか。また、抗インフルエンザ薬は使用できるのでしょうか。

市原さん「昨年接種したワクチンの効果は切れています。インフルエンザを発症した場合は、タミフルやゾフルーザなどの抗インフルエンザ薬を使用することがあります。使用するかどうかは、医師の判断になります」

Q.インフルエンザを予防するにはどのような取り組みが重要なのでしょうか。最近は電車内でマスクを着用している人が増えていますが、効果的な取り組みなのでしょうか。

市原さん「基本的な感染対策は季節にかかわらず同じです。手洗い、適切な換気、せきやくしゃみをする際のせきエチケットなどを心掛けましょう。

インフルエンザは主に飛沫(ひまつ)を介して感染するため、混雑した電車など、人との距離を取りにくい場所で適切にマスクを着用することは感染対策の一つになります。特に流行している時期や、自分自身が重症化リスクを持っている場合、周囲に高齢者や基礎疾患がある人がいる場合などには有用です。発熱やせきなどの症状がある場合は、人混みへの外出を控えて周囲への感染を広げないことも重要です」

(オトナンサー編集部)

【画像】「えっ…!?」 これが「インフルエンザ」に感染しやすい人の“特徴”です

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市原由美江(いちはら・ゆみえ)

医師(内科・糖尿病専門医)

eatLIFEクリニック院長。自身が11歳の時に1型糖尿病(年間10万人に約2人が発症)を発症したことをきっかけに糖尿病専門医に。病気のことを周囲に理解してもらえず苦しんだ子ども時代の経験から、1型糖尿病の正しい理解の普及・啓発のために患者会や企業での講演活動を行っている。また、医師と患者両方の立場から患者の気持ちに寄り添い、「病気を個性として前向きに付き合ってほしい」との思いで日々診療している。糖尿病専門医として、患者としての経験から、ダイエットや食事療法、糖質管理などの食に関する知識が豊富。1児の母として子育てをしながら仕事や家事をパワフルにこなしている。オフィシャルブログ(https://ameblo.jp/yumie6822/)。eatLIFEクリニック(https://eatlife-cl.com/)。

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