【コーヒー】実は「紫外線」対策に役立つ…ホットorアイス、ベストなのは? 焙煎度で効果に違いも
ネット上では紫外線による皮膚へのダメージを軽減させる上でコーヒーが効果的という情報がありますが、本当なのでしょうか。医師に聞きました。

8月下旬以降も厳しい暑さが続いており、紫外線による皮膚のダメージを防ぐために、日焼け止めを使っている人は多いと思います。ところで、ネット上では紫外線による皮膚へのダメージを軽減させる上でコーヒーが効果的という情報がありますが、本当なのでしょうか。コーヒーを飲むタイミングや飲用時の注意点などについて、内科医・消化器内科医の工藤あきさんに聞きました。
コーヒーは紫外線による肌ダメージを内側からサポート
Q.そもそも、コーヒーを飲むと健康上、どのようなメリットがあるのでしょうか。
工藤さん「コーヒーにはポリフェノールの一種である『クロロゲン酸』が豊富に含まれており、抗酸化作用が期待できます。抗酸化作用とは、体内で発生する活性酸素による細胞へのダメージを抑える働きのことで、健康維持やエイジングケアの観点からも注目されています。
また、コーヒーに含まれるカフェインには覚醒作用があり、集中力の向上や気分転換に役立つほか、適度な利尿作用によって体内の余分な水分の排出をサポートする働きもあります。日常的に無理なく取り入れやすい飲み物として、健康的な生活習慣の一つに位置付けられるでしょう」
Q.紫外線による肌トラブルを防ぐ上でコーヒーが効果的といわれていますが、本当なのでしょうか。理由も含めて、教えてください。
工藤さん「コーヒーを飲むこと自体が紫外線を直接防ぐわけではありませんが、紫外線による肌ダメージへの対策を内側からサポートする可能性はあります。
紫外線を浴びると体内では活性酸素が発生し、シミやくすみ、シワなどの原因となる酸化ストレスが高まります。コーヒーに豊富に含まれるクロロゲン酸には強い抗酸化作用があり、この酸化ストレスを抑える働きが期待されています。
さらに、ヒトではありませんが、細胞を用いた研究ではクロロゲン酸がメラニン生成を抑制する可能性も報告されており、シミ予防や美肌維持の観点からも期待されています。ただし、コーヒーだけで十分というわけではなく、日焼け止めや帽子、日傘などの紫外線対策と組み合わせることが大切です」
Q.ホットコーヒーとアイスコーヒーとではどちらの方がより健康効果が高まるのでしょうか。また、コーヒーを飲む際に適した焙煎度はありますか。
工藤さん「美容や健康を意識する場合はホットコーヒーがおすすめです。温かい飲み物は体を冷やしにくく、血流や代謝の維持にもつながるため、特に冷えが気になる人には取り入れやすい方法だと思います。
また、焙煎度については浅いりがおすすめです。なぜなら、コーヒーの代表的なポリフェノールであるクロロゲン酸は焙煎が進むにつれて減少するからです。美容やインナーケアを意識する場合は、浅いりのコーヒーを選んでみるのもよいでしょう」
Q.コーヒーと一緒に組み合わせた方がよい食材について、教えてください。
工藤さん「美容を意識する人には、アーモンドミルクやショウガとの組み合わせがおすすめです。アーモンドミルクにはビタミンEが豊富に含まれており、コーヒーのポリフェノールとともに抗酸化ケアをサポートしてくれます。紫外線による酸化ダメージが気になる季節には相性の良い組み合わせです。
また、ショウガには体を温めて血流を促進する働きが期待されているため、コーヒーに少量加えることで血巡りのサポートにもつながります。冷えやむくみが気になる人にもおすすめです。
そのほか、ナッツ類やヨーグルトなど、栄養バランスを意識した食品と組み合わせることで、より健康的な食習慣につながるでしょう」
Q.コーヒーを飲む際の注意点はありますか。
工藤さん「コーヒーは1日に2~3杯であれば健康維持に役立つ飲み物ですが、飲み過ぎには注意が必要です。
まず、カフェインの過剰摂取によって睡眠の質が低下すると、肌のターンオーバーが乱れ、かえって肌荒れにつながる可能性があります。そのため、就寝前の飲用は控えめにし、必要に応じてカフェインレスコーヒーを活用するのもよいでしょう。
また、コーヒーには利尿作用があるため、過剰に摂取すると体内の水分が失われやすくなり、乾燥や胃腸への負担につながることがあります。美容や健康のためには『たくさん飲むこと』ではなく、『適量を継続すること』が大切です。日々の生活の中で無理なく取り入れることをおすすめします」
(オトナンサー編集部)










コメント