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“お一人さま”は「葬式」どうすればいいの? 終活のポイントを専門家に聞いた

“お一人さま”を謳歌している人、または、子どもがおらず、パートナーに先立たれた人もいるのではないでしょうか。そんな独り身の環境だと、自身が亡くなった時の「葬式」をどうすればいいのか……。専門家に聞いてみました。

お一人さまの場合、葬式はどうすればいいのでしょうか?
お一人さまの場合、葬式はどうすればいいのでしょうか?

 “お一人さま”を謳歌している人、または子どもがおらず、パートナーに先立たれた人もいると思います。そうした人の中には、自身が亡くなった時の「葬式」をどうすればいいのかと考えたことがある人もいるかもしれません。SNSでも「お一人さまの場合、葬式ってどうすればいいの?」と投稿している人もいるようです。そこで、葬儀・ライフエンディングのサポートを行う燦ホールディングスの執行役員・鎌田真紀子さんに聞いてみました。

自身の希望や必要な情報を、実際に動いてくれる人や相談先に伝わる形にしておくこと

Q.まず、“お一人さま”だったり、子どもがおらず、独り身だった場合の「終活」では、どのようなことをすればよいのでしょうか。

鎌田さん「“お一人さま”の方の終活は、『自分の代わりに誰が動くのかを決めること』が出発点だと思います。ご家族に頼れる前提がない、あるいは限られている場合は、『万一のときに誰が連絡を受け、誰が必要な手続きを進めるのか』をあらかじめ整理しておくことが特に重要です。
その上で、医療や介護、葬儀やお墓、連絡してほしい相手など、ご自身の希望を整理しておくことが必要です。併せて、預貯金、保険、年金、住まい、公共料金、スマートフォン、クレジットカード、サブスクなど、生活に関わるお金や契約も“見える化”しておくことが重要です。

最近はネット銀行や各種アプリなど、デジタル上の情報も非常に増えていますので、こうした情報も含めて整理しておく必要があります。

また、『頼れる人や相談先を具体的に持っておくこと』も大切です。親族や信頼できる知人だけでなく、行政などの公的機関、地域包括支援センター、司法書士や行政書士などの専門職、また当社グループのような終活サポート機関に早めに相談しておくことで、必要な備えを整理しやすくなります。

“お一人さま”の終活は、何か特別な準備というより、自分の意思と必要な情報、頼る先を見える形にしておくことが基本だと考えています」

Q.例えば、“お一人さま” の終活では、どのような相談や悩み事が多いのでしょうか?

鎌田さん「多いのは、『何から始めればよいのか分からない』というご相談です。終活といっても、葬儀、財産、住まい、デジタル情報、頼れる人のことなど幅広いため、最初の一歩が分からず不安を抱えている方は少なくありません。

中でも多いのが、自分に何かあったとき、誰に連絡してもらえばよいのかという悩みです。親族と疎遠になっている、迷惑をかけたくない、そもそも頼れる人が思い浮かばない、といった不安は、“お一人さま”ならではの大きなテーマです。

また、最近はデジタル関連の悩みも増えています。スマートフォンのロック解除方法、メールやSNS、銀行アプリ、証券口座、サブスクなどはご本人しか把握していないことが多く、いざという時に周囲が何も分からない、ということが起こりやすくなっています。

さらに見落とされがちなのが、ペットがいる場合の備えです。急な入院や死亡の際に誰が世話をするのか、引き取り手はいるのか、必要な情報をどう引き継ぐのかまで決めておかないと、周囲が非常に困ることになります。

“お一人さま”の終活では、葬儀だけ、財産だけと切り分けるのではなく、自分に何かあった時に、誰が何をどう進めるのかという流れで考えることが大切だと思います」

Q.最後に、“お一人さま”の終活として、大事にした方がよいポイントはありますか?

鎌田さん「やはり、大切なのは、自分の希望や必要な情報を、実際に動いてくれる人や相談先に伝わる形にしておくことだと思います。

先ほどもお話しましたが、親族や信頼できる知人、専門職、行政などの公的機関、終活をサポートする事業者・専門機関など、いざというときに頼る相手をある程度想定し、その人たちが困らないように準備しておくことが重要です。

特に、緊急時や死亡時に誰に連絡してほしいのか、葬儀や納骨をどうしたいのか、どのような契約や資産があるのかは、最低限整理しておいた方がよいポイントです。

加えて、通帳や保険証券、家の鍵、携帯電話、公共料金、クレジットカード、サブスク、SNSなど、亡くなった後に確認や停止が必要になるものも意外と多くあります。

また、ペットがいる場合は、その対応も必ず考えておくべきです。誰に託したいのか、どのように世話をしているのか、必要な費用をどうするのかまで決めておくことが大切です。

“お一人さま”の終活で忘れがちなのは、お金や葬儀のことだけ決めても、実際に動いてくれる人や相談先につながっていなければ対応できないという点です。そのため、生前にしておくべきことは、自分の意思と実務情報を、必要な相手に引き継げる状態にしておくことだと思います。

終活は、一度に全てを整えるものではありません。少しずつでも整理を始めておくことで、ご自身の安心にもつながり、将来対応する方の負担も大きく減らせるのではないでしょうか」

(オトナンサー編集部)

【画像】でわかりやすく! 「デジタル終活」でやるべきことを“整理”! 「ジュエリー終活」についても!

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