【豪雨】長靴はNG? 避難に適した服装&グッズとは? 改めて、知っておきたい「線状降水帯」直前予測 気象予報士・防災士が解説
「記録的短時間大雨」や「線状降水帯」など豪雨が迫った際に避難する際、どのような服装が適しているのか、また必要なグッズ、「線状降水帯直前予測」などについて気象予報士&防災士に聞きました。

8月13~14にかけて千葉県を中心に関東地方に「記録的短時間大雨」の影響で、浸水や土砂崩れなど甚大な被害がもたらされました。局地的で極端に短時間に猛烈な雨が降り、1時間雨量が基準の「記録的短時間大雨」ですが、広範囲で数時間続く非常に激しい雨が降り、“線状”が特徴的で3時間雨量が基準の「線状降水帯」にも、気を付けねばなりません。そこで、「記録的短時間大雨」や「線状降水帯」など豪雨が迫った際に避難する際の服装やグッズ、備えなどについて、気象予報士・防災士の橋本真希さんに聞きました
機器類をぬらさないジッパー付き保存袋も
Q.まず、「線状降水帯」とはどのような大雨なのでしょうか。また、運用されている『線状降水帯直前予測』とはどのようなものなのでしょうか?
橋本さん「『線状降水帯』とは、発達した積乱雲がほぼ同じ場所で次々と発生し、列をなして長時間にわたり強い雨を降らせる線状の降水域のことをいいます。
これまで、線状降水帯の情報は、半日前の大まかな『気象解説情報(線状降水帯半日前予測)』か、発生後の『気象防災速報(線状降水帯発生)』のみで、避難のタイミングがわかりにくいといった課題がありました。
2026(令和8)年5月から、新たに運用された気象防災速報『線状降水帯直前予測』では、線状降水帯が発生する2~3時間前を目安に、『〇〇県東部』などエリアを絞って危険性を知らせています。現在、府県単位で予測されている『線状降水帯半日前予測』が、2029(令和11)年度には市町村単位で危機を把握できるようになる予定のため、さらに早期の避難計画が可能となる見込みです」
Q.線状降水帯の「半日前予測」「直前予測」「発生情報」について、それぞれの有効活用法を教えてください。
橋本さん「『半日前予測』は、線状降水帯が発生する半日程度前から府県単位で発表される情報です。夜間の発生も想定して、明るいうちにハザードマップや避難経路、避難の際の服装などの確認をしましょう。
『直前予測』は、2~3時間前を目安に猛烈な雨が降る恐れがあるときに発表される情報です。河川の近くや土砂災害警戒区域にいる場合は自治体の避難情報や水位情報を確認し、安全に動けるうちに一刻も早く避難を完了させてください。
『発生情報』は、すでに非常に激しい雨が同じ場所で降り続いている状況で、災害発生の危険度が急激に高まっていることを示しています。屋外への移動は危険なので、家の中の少しでも高い場所へ避難する“垂直避難”をしましょう。
ただし、土石流の危険がある場合は、崖や川などの危険な場所から退避するか頑丈な建物の高層階への避難を行うなど、命を守る行動をとるようにしてください」
Q.線状降水帯や記録的短時間大雨の時に避難する際の服装や役立つグッズ、日頃からの備えがあれば、教えてください
橋本さん「理想は長袖・長ズボン、レインウエアに着替えておくとスムーズに避難できます。長靴は水が入ると動けなくなるためスニーカーを履き、傘や杖などで地面をついて足元を確認しましょう。
防水リュックや、カバンなどの防水カバー、ジッパー付き保存袋やビニール袋などは、スマートフォンなどの貴重品が水に濡れないように用意しておくとよいでしょう。連絡手段の確保のためにモバイルバッテリーも必須です。
気象庁が発表する『線状降水帯予測』や『キキクル』、防災関係機関・自治体などの『防災アプリ』『ハザードマップ』で災害リスクと避難場所、経路などの情報を確認することも忘れずにしないようにしてください。
線状降水帯は突発的に発生して、短時間で浸水などの被害をもたらします。平時より、防災備蓄品に加えて土のうや水のうなどを準備し、室内浸水や住宅周辺の冠水を防ぐためにベランダや側溝の掃除をすることも大切です」
「線状降水帯」や発生時に発表される「記録的短時間大雨」は、急に発生する可能性があり、なかなか対処をするのが難しいのが本音だと思います。そのため、日ごろから、「線状降水帯直前予測」で、今いる地域での2~3時間以内の発生予測を確認するなどし、情報に敏感でいることが重要です。また、防災グッズに、防水グッズもプラスしておくと安心かもしれませんね。
(オトナンサー編集部)
【写真】でわかりやすく! <豪雨>時に避難するのに適した服装&グッズがコレです! 浸水を防ぐ“土のう”代わりの“簡易水のう”作り方も




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