税金対策に効果? 流行の「プライベートカンパニー」で、車も家も経費になる?
近著に「サラリーマンこそプライベートカンパニーをつくりなさい」がある坂下仁さんに、プライベートカンパニーをつくることのメリットを聞きます。

サラリーマンは構造的にお金持ちになれない仕組みになっています。それは、あなたの周りを見回せば分かるはずです。努力を重ねて昇給・昇進した人はいたとしても、その結果としてお金持ちになれた人や、働かなくても悠々自適の生活が送れるようになった人はいないはずです。では、どうすれば裕福になれるのでしょうか。
今回は、M銀行出身の銀行マンで、お金の専門家として知られている坂下仁さんに「サラリーマンがやるべき錬金術」について伺います。近著に「サラリーマンこそプライベートカンパニーをつくりなさい」(フォレスト出版)があります。
ポイントはプライベートカンパニーにあった
「個人事業の場合、経費にできる支出は例外扱いなので、節税できる範囲が限られます。プライベートカンパニーの支出は原則として経費になります。税金を侮ってはいけません。収入から引かれる税金が圧倒的に少ないのでお金が増えます。増えたお金を次の投資に振り向けられるのでさらにお金が膨れます。膨れたお金をさらに次の投資に振り向けられるのでさらに増えます。そんな好循環が期待できます」(坂下さん)
「こうした仕組みは、法人を想定して組み立てられています。個人事業にするよりも、プライベートカンパニーにする方が、いろいろな出費を経費化して節税することができるのです。例えば、社長の給料は個人事業のままでは経費になりません。ところが、プライベートカンパニーであれば、社長の給料が経費になるのでその分を節税できます」
仕事で使う車をプライベートカンパニー名義にすれば、車に関連する出費も経費になります。仕組みについて、次のように坂下さんは解説します。
「個人事業の場合、私用と業務利用に厳密に分けて案分計算しなければなりません。マイホームについても、個人で買わずにプライベートカンパニーに買ってもらうか借りてもらって社宅にすれば、驚異的な節税が可能になります。答えは単純です。プライベートカンパニーを使うと、お金が外に出ていかないからです」
「お金が外に出ていく原因は2つだけです。『支出』と『税金』です。だから、この2つを減らさなくてはいけません。税金を減らすために支出を増やす人がいますが、大変です。お金が貯まらないのでやめた方がよいでしょう」
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