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NISAは年寄りが投信を買ってるだけ? 非課税を生かす「本当の時代」はこれからだ

2014年にスタートした「NISA」。年間120万円まで上場株式の譲渡益などが非課税になる制度ですが、これまでの利用実績はどのようなものでしょうか。そして、そこから見えてくる課題とは――。

「NISA」の現状と今後の課題とは…

 2014年にスタートした少額投資非課税制度(NISA)。年間120万円までの投資について非課税になるメリットがあり、この間、口座が爆発的に増えました。

 金融庁の「NISA口座の開設・利用状況調査」(2015年9月末現在)によると、2015年9月時点の投資総額は5兆8597億円という巨額なもの。しかし、これだけのお金を一体、誰が投資しているのでしょうか。

 以下は年代別の投資金額です。

「NISA買付残高」(2015年9月末時点)
総額  5兆8597億626万円
20代  1563億695万円(2.7%)
30代  4698億5220万円(8.0%)
40代  7233億262万円(12.3%)
50代  9916億5229万円(16.9%)
60代  1兆8197億5239万円(31.1%)
70代  1兆3175億4686万円(22.5%)
80代  3812億9294万円(6.5%)

※「NISA口座の開設・利用状況調査」より

 つまり60代と70代で全体の53.6%(!)を占めていることになります。

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加藤圭祐(かとう・けいすけ)

あおばコンサルティング代表取締役、1級FP技能士、宅建士

大手外資系生命保険会社にて11年間、個人・法人のコンサルティング業務に従事。2015年に株式会社あおばコンサルティングを設立。日本初の、チャットでのお金のサービス「みかづきナビ」を開始。現在ではzoomも活用し、FP相談や保険相談で顧客の課題解決に取り組んでいる。みかづきナビ(http://www.mikazuki-navi.jp/)。

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