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夫婦をやめてお金と時間を手にしたい38歳主婦、離婚に向けて行う4つの「離活」(上)

離婚資金を準備するための離活

 それでは、美和子さんは具体的に何をすればよいのでしょうか。今回取り上げる離活は「離婚資金を準備する」「何が何でも慰謝料を取る」「子どもの親権を渡さない」「長期戦に備え、避難先を確保する」の4つです。順番に見ていきましょう。

<家族構成と登場人物、属性(すべて仮名。年齢は現在)>
夫:武井良知(42歳)→会社員(年収700万円)
妻:武井美和子(38歳)→専業主婦 ※今回の相談者
長女:武井由奈(7歳)→武井夫婦の娘

1.離婚資金を準備するための離活

「今すぐ離婚届をたたきつけて、あいつの籍から抜けたいのよ。あいつのLINEをブロックしたいし…」

 美和子さんはそんなふうに訴えかけますが、離婚はタダ(無料)ではありません。引っ越し代や家財購入費、敷金・礼金や当面の生活費などの一時金は必須ですが、今さら憎き夫に頭を下げるのは無理。それなら、離婚資金を自力で何とかするしかありません。

「毎月、旦那さんから渡される生活費を切り詰め、節約した分を貯めておいたらどうでしょうか」

 私は美和子さんにアドバイスしたのですが、「へそくり」を作ろうという意味です。美和子さんは、今さらパートの仕事を始めて、稼いだ収入を離婚資金に充てるのは面倒だと考えていたようです。

「新しい彼に援助してもらえばいいし、今、はやっているママ活でもいいでしょ」

 美和子さんは喜々として言うのですが、家族カードのクレジット払いを利用して、ボーナス払いを選択し、夫の口座から引き落とされるのが離婚後になるように工夫するつもりだそう。家族の貯金を夫の口座に入れているので残高を引き出して自分の口座に移したり、夫の生命保険や子どもの学資保険を解約し、返戻金を美和子さんの口座に移したりすることも忘れずにやっておくつもりだそうです。

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露木幸彦(つゆき・ゆきひこ)

露木行政書士事務所代表

1980年12月24日生まれ。いわゆる松坂世代。国学院大学法学部卒。行政書士・ファイナンシャルプランナー(FP)。金融機関の融資担当時代は住宅ローンのトップセールス。男の離婚に特化し行政書士事務所を開業。開業から6年間で有料相談件数7000件、公式サイト「離婚サポートnet」の会員数は6300人を突破し、業界最大規模に成長させる。他で断られた「相談難民」を積極的に引き受けている。自己破産した相手から慰謝料を回収する、行方不明になった相手に手切れ金を支払わせるなど、数々の難題に取り組み、「不可能を可能」にしてきた。朝日新聞、日本経済新聞、ダイヤモンドオンライン、プレジデントオンラインで連載を担当。星海社の新人賞(特別賞)を受賞するなど執筆力も高く評価されている。また「情報格差の解消」に熱心で、積極的にメディアに登場。心理学、交渉術、法律に関する著書を数多く出版し「男のための最強離婚術」(7刷)「男の離婚」(4刷、いずれもメタモル出版)「婚活貧乏」(中央公論新社、1万2000部)「みんなの不倫」(宝島社、1万部)など根強い人気がある。仕事では全国を飛び回るなど多忙を極めるが、私生活では30年以上にわたり「田舎暮らし」(神奈川県大磯町)を自ら実践し「ロハス」「地産地消」「食育」の普及に努めている。公式ブログ(https://ameblo.jp/yukihiko55/)。

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