詐欺師が使う「敬語」に要注意! 信用させる3つのトリック…元警視庁刑事が語る《丁寧な詐欺》の見抜き方
「本物のマナー」と「詐欺の仮面」を見極める
マナーは、本来「人と人とをつなぐ、思いやりの文化」です。言葉遣いや所作を通して、相手への敬意を伝えるもの。それを悪用する者たちがいるからといって、「マナーそのものが怪しい」「マナー講師=詐欺師」と短絡的に結び付けるのは本末転倒です。ここでは、「本物のマナー」と「詐欺の仮面」を見極める感性についてお伝えします。
【(1)礼儀正しい=善意ある人物とは限らない】
今の詐欺は、「怒鳴って脅す」よりも「丁寧に寄り添う」スタイルが主流。だからこそ、「言葉遣いが丁寧=信じてOK」とは限りません。
【(2)真のマナーには「心」がある】
実は、私が愛読しているマナーコンサルタント・西出ひろ子先生の著書「突然『失礼クリエイター』と呼ばれて」(きなこ出版)には、こんな一節があります。
「私が考えるマナーの本質とは、相手を思いやる“心”。型だけ知っても、心がともなわなければマナーとは言えません」
つまり、本物のマナーとは「言葉の上手さ」ではなく、「敬意の心」があるかどうかが本質なのです。詐欺師の言葉遣いがどんなに丁寧でも、そこに“心”がなければ、それはただの仮面。“形だけの丁寧さ”と、“思いやりから生まれる礼儀”は、まったく別物です。
【(3)「違和感センサー」を育てる】
これからの時代、防犯のカギは「感性」にあります。正しいマナーや敬語を知ればこそ、誤った使い方や、TPOにそぐわない場面で「この人、丁寧すぎて逆に変だな」と違和感をキャッチすることができます。その小さな引っかかりが、あなた自身と家族を守ります。
「身に覚え、ないのに『逮捕』!? それ詐欺です」
この言葉を、私たちの合言葉にしましょう。どうか皆さんご自身、そして大切なご家族を守るために、知識と視点を磨いていただけたらと願っています。
(治安戦略アナリスト・危機管理スペシャリスト 小比類巻文隆)





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