電通社員自殺の悲劇を繰り返さないために…長時間労働者が使える「面接指導制度」とは
医師に意見してもらうことが重要
企業のメンタルヘルス活動に取り組む、新宿ゲートウェイクリニックの吉野聡医師は、「この制度を知らない人も多いかもしれませんが、1カ月の時間外労働が100時間を超えると生理的に必要な睡眠時間を確保できなくなる可能性が高く、さまざまな健康障害の原因になります」と話します。
吉野さんによると、「医師と面接しても仕事が減るわけではない」「面接している時間があったら早く帰って寝たい」などと考え、指導を希望しない人も多いのだそう。しかし「面接指導の結果、体調への影響が懸念される場合には、面接をした医師が会社に対し、時間外労働や休日出勤などを制限するよう意見することができます」。
そして、大きな変調はなくても、自分の元気な時の状態を産業医などに把握してもらうことは「その後のモニタリングにおいても有用です」。1回の面接指導で見逃されてしまう小さな変化でも、元気な状態を知っている医師であれば、「以前より疲れているのでは…」と気付きやすいといいます。
吉野さんは「社会から過重労働がなくなることが理想ですが、長時間労働が発生してしまった以上は、健康状態を確認してもらい、必要に応じて医師から会社に意見を言ってもらうことが重要。この制度が広く活用され、労働者の健康が守られることが望まれます」と話しています。
(オトナンサー編集部)

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