交通違反を無反省、婚活テクニックを披露…「お見合い」で会話が“命取り”になった男たち
30分の遅刻、その本当の理由とは
女性会員、太田良美さん(33歳、仮名)のお見合いの立会いに向かっている時、お相手の男性、束田圭介さん(38歳、仮名)のお仲人さんから、電話がかかって来ました。
「束田の体調が思わしくなく、朝病院に行って今からそちらに向かっています。病院が思いのほか混んでいて、30~40分遅れてしまいそうです。お待ちいただけますか。もしくは、今日はキャンセルさせていただき、後日に改めさせていただけないでしょうか」
お見合いに間に合うように家を出ていたとしたら、良美さんはもう向かう電車に乗っているはず。私もそうでしたし、「大丈夫です。束田様がいらっしゃるまでお待ちします」と、仲人さんにはお伝えしました。
そして、ホテルのティーラウンジに時間通りにやって来た良美さんに、このことを伝えました。そこから、束田さんが到着するまで最近の婚活状況などをヒアリングしながら、2人で待っていました。
35分を過ぎた頃、束田さんがティーラウンジに駆け込んで来ました。私たちを見つけると、気の毒なくらい頭を何度も下げて言いました。
「お待たせして、本当にすみません」
ハンカチでぬぐっても、汗がどんどん噴き出てきます。相当慌ててここまで来たのでしょう。
「大丈夫ですよ。それより、病院に寄ってこられたとか。体調は……」
私がそこまで言うと、その言葉を遮るように言いました。
「本当にすみません。実は寝坊したんです。起きてびっくりして仲人さんに電話したら、『じゃあ、体調が悪くて病院に寄ってから行くということにしましょう』と言われたんです。だけど、僕はそんなに器用にうそがつけるタイプではないし、もうここは正直に話して、謝ってしまった方がよいと思ったんです」
その話を聞いて、私も良美さんも笑い出してしまいました。そして、汗をふきながら、大きな体を丸めて何度も頭を下げている彼に好感を持ちました。
その日のお見合いは、交際となりました。その時、良美さんがこんなことを言っていました。
「彼は、うそがつけないバカ正直なタイプだから、結婚しても浮気ができない人ですよね、きっと(笑)」
ささいな失敗や過ちは、誰にでもあります。でも、そんな時は誠意を持って謝罪する。そうすれば、ピンチがチャンスに変わることもあるのです。
お見合い中の会話の中にも、お人柄が表れる。お相手には、誠実に向き合うことが大事ですね。
(仲人・ライター 鎌田れい)


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