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「あなたの子が参加したら、うちのクラスが勝てない」 発達障害児を“厄介者扱い”…親は「幼稚園・保育園」どう選ぶか

“自由で伸び伸び”に戸惑う子もいる

「ずっと自由に遊んでいていいんだよ」と言われたら、「伸び伸びできていいじゃないか」と、誰しも一瞬は思うもの。私たち大人には「スケジュールが組み込まれる=窮屈」「自由=楽しい」という思い込みがあるからでしょう。

 しかし、自閉症である私の息子の場合は真逆でした。自由な空間にポツンと置かれてしまうと、見通しが立たず、不安になっていたのです。

 当時通っていた保育園は“自由で伸び伸び”ではなく、「◯時からお歌」「□時からは体操」「△時からはお絵描き」とタイムスケジュールが決められていて、息子にとっては1日の流れの見通しが立ち、比較的安定していました。

 小学校には時間割があり、「1時間目は算数、2時間目は国語」と見通しが立ちます。そして「これをやって、あれをやって」とプリントや課題を出されます。でも、休み時間は「校庭で各自好きなように遊びましょう」「友達と自由に過ごしましょう」となるので、戸惑ってしまう子も実際にいます。

“自由で伸び伸び”の幼稚園、保育園は、小学校でいうところの「休み時間」が一日中続くようなものなのかもしれません。

 大切なのは、子どもの状態に合わせて「最も居心地の良い園」を考え、選ぶこと。そのためには、大人の固定観念を捨てる必要があるのではないでしょうか。

「教育熱心な園で、子どもが刺激を受けて伸びるような気がするから」「親しいママ友の子が通っているから」「制服がかわいいから」「園バスが近所まで迎えに来てくれるから」「施設がきれいだから」「有名だから」……そうした理由から選ぶのではなく、発達に課題のある子どもの保護者の話にじっくり耳を傾けてくれて、他の子と比較したり、「こうであらねばならない」基準を押しつけたりしない園を選ぶことが大切だと思うのです。

(子育て本著者・講演家 立石美津子)

【画像】「えっ…実は偏食も…?」 これが「発達障害児」にみられることのある行動です(5つ)

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立石美津子(たていし・みつこ)

子育て本著者・講演家

20年間学習塾を経営。現在は著者・講演家として活動。自閉症スペクトラム支援士。著書は「1人でできる子が育つ『テキトー母さん』のすすめ」(日本実業出版社)、「はずれ先生にあたったとき読む本」(青春出版社)、「子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方」(すばる舎)、「動画でおぼえちゃうドリル 笑えるひらがな」(小学館)など多数。日本医学ジャーナリスト協会賞(2019年度)で大賞を受賞したノンフィクション作品「発達障害に生まれて 自閉症児と母の17年」(中央公論新社、小児外科医・松永正訓著)のモデルにもなっている。オフィシャルブログ(http://www.tateishi-mitsuko.com/blog/)、Voicy(https://voicy.jp/channel/4272)。

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