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子どもが“心を閉ざしてしまう”話の聞き方4パターン わが子から宿題が「嫌」と言われたら…どうする?

たった一つの「よい話の聞き方」

 このやりとりは、わが子と話をするときにも通ずるのではないかと、私は思っています。

 例えば、子どもが「宿題が多くて嫌になっちゃうよ」と言ったとき。あなたは、次のような聞き方をしていませんか?

・他のことをしながら上の空で聞く
・子どもの話を、ただ“音声”として聞くだけ
・「うん、うん」「はい、はい」とただ言うだけ
・相手の話を全部聞かず、教訓めいたことを言ったり、否定したり、話の腰を折ったりする(例:「宿題やらないとダメでしょ」「やること(宿題)やってから遊びなさい」「皆も宿題やってるんだから」など)

 親がこのような聞き方をすると、子どもは心を閉ざしてしまうのです。

 一方、「よい話の聞き方」は「相手の話を全部聞き終わった後、相手の言った言葉をそのままおうむ返しする」ことです。

 この例の場合、子どもは「宿題をやらない」と言っているわけではありません。「宿題が多くて嫌だ」という気持ちを親に伝えているだけなのです。そのため、親は「宿題が多くて嫌になっちゃったんだね」と繰り返すだけでいいのです。子どもは「親に気持ちを分かってもらえた」と思い、渋々ながらも宿題に取り組むかもしれません。

 子どもが「幼稚園で、◯◯君が私のおもちゃを取った」と言ってきたときはどうでしょう。「わが子がいじめに遭っているのではないか」とエキサイトして、「意地悪されたのね。明日、お母さんから園長先生に注意してもらうから!」と言うのではなく、「そうなんだ、幼稚園で◯◯君がおもちゃ取ったんだ」とおうむ返ししてあげましょう。

 もしかしたら、それを聞いた子どもは「でも、そのおもちゃ、最初◯◯君が使っていたんだよね。でも先生が来て仲直りしたんだ」と、続きを話してくれるかもしれません。子どもの話をきちんと聞いていれば、早合点してクレーマーになってしまい、恥ずかしい思いをすることも避けられるでしょう。

 実は、これらは「傾聴(けいちょう)」という方法です。「きく」は「聞く・聴く」と何種類かの漢字で表せますが、「聞く」はただ音声として耳に入ってくる音を「きく」ことを意味します。これに対し、耳を傾けて相手の話を積極的に「きく」のが「聴く」なのです。

 先述したスーパーでの出来事も、私が母親の言葉をおうむ返しして「置き去りにしたくなりますよね」と言ったことが、たまたま傾聴になったのかもしれません。

「傾聴」の技、子どもとのコミュニケーションにも、ぜひ使ってみてくださいね。

(子育て本著者・講演家 立石美津子)

【画像】「えっ…そうだったの…?」 これが「発達障害児」にみられることのある行動です(5つ)

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立石美津子(たていし・みつこ)

子育て本著者・講演家

20年間学習塾を経営。現在は著者・講演家として活動。自閉症スペクトラム支援士。著書は「1人でできる子が育つ『テキトー母さん』のすすめ」(日本実業出版社)、「はずれ先生にあたったとき読む本」(青春出版社)、「子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方」(すばる舎)、「動画でおぼえちゃうドリル 笑えるひらがな」(小学館)など多数。日本医学ジャーナリスト協会賞(2019年度)で大賞を受賞したノンフィクション作品「発達障害に生まれて 自閉症児と母の17年」(中央公論新社、小児外科医・松永正訓著)のモデルにもなっている。オフィシャルブログ(http://www.tateishi-mitsuko.com/blog/)、Voicy(https://voicy.jp/channel/4272)。

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