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“たん”が絡むのはなぜ? 色で体の状態が分かる? 原因&対処法を医師が解説

中高年の男性はたんが絡みやすい?

Q.中高年の男性は、たんが絡みやすい印象がありますが、実際にそういった傾向にあるのでしょうか。一方、女性の場合、たんが絡むケースはあまりないように感じます。

藤井さん「医学的な観点では、基本的にたんの分泌に男女差はないと考えます。しかし、中高年の男性の場合、たんが絡むケースは確かに多い印象があります。それは、中高年男性の喫煙率と関係していると考えられます。中高年世代は若年世代と比較して喫煙率が高く、先述の通り、喫煙するとたんの量が増えますが、それが長期間に及ぶと慢性閉塞性肺疾患を発症しやすくなり、せきやたんが長期間にわたって出ることがあります。

また、高齢になれば咽頭機能が衰えるため、たんを出しにくくなるほか、誤嚥性肺炎や細菌性の肺炎、ウイルス性の肺炎の罹患率も上昇します。そういう意味で、たんが絡む症状は加齢とともに多くなると言えると思います」

Q.たんが絡むときは、どのように対処すればよいのでしょうか。効果的な対処法について、教えてください。

藤井さん「たんやせきが長期間続いた場合、体力を消耗するほか、喉だけでなく体全体が痛くなることがあります。特にせきがひどい場合は肋骨を骨折したり、睡眠不足になったりするなど、日常生活にも支障をきたすことがあります。

そこで、基本的に禁煙をしたり、たんやせきを引き起こしている病気の治療をしたりするのはもちろんですが、下記の方法で症状を和らげることが可能です」

■横向きで寝る
横向きで寝ると、うつぶせで寝た場合やあおむけで寝た場合よりも気道を確保できるため、たんの不快な症状を和らげることができます。また、横向きで寝るときに枕で上半身側を少し高くすると、鼻水やたんが喉に流れにくくなります。

■ぬれマスクを着用する
水でぬらしたマスクを着用すると、喉や鼻の粘膜を潤す効果が非常に高く、鼻呼吸を促すため、気道の刺激となる乾燥や異物の侵入を防ぎ、たんの量が多くなるのを抑えることができます。

■小まめな水分摂取
水分を多く取るとたんの粘度が低くなり、体外に排出しやすくなります。

Q.たんが絡むときに、せき払いを繰り返す人がいます。この場合、体にどのような影響を与えるのでしょうか。

藤井さん「たんを出さずに気道にためていると、呼吸困難や息切れ、細菌やウイルスの感染による肺炎などのリスクが高まるため、たんは出した方が良いでしょう。ただ、たんを出すために強くせきをすると、喉が切れることもあるので注意が必要です。

無理にせきをして固いたんを出すより、まずは水分を十分に取りましょう。先述のように、水分でたんの粘度が低くなるため、たんを出しやすくなります。また、空気が乾燥しているとたんが硬くなるため、加湿器を使用して部屋の湿度を上げたり、マスクを着用して口や喉の乾燥を防いだりすることも、たんのコントロールには大切です」

(オトナンサー編集部)

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藤井崇博(ふじい・たかひろ)

医師、医療法人社団三橋医院理事長

2012年に東邦大学医学部医学科卒業後、東邦大学医療センター大森病院(東京都大田区)で約10年にわたり臨床、研究、教育に従事。病気の原因の排除や病気のリスクの低減を図る「一次予防」を広めるために、2020年に医療法人社団正恵会 ディオクリニックを開設。2021年に東邦大学大学院医学研究科博士課程修了。同年、医療法人社団正恵会理事長就任。2023年、医療法人社団三橋医院理事長就任。

専門領域は循環器内科。保有資格は医学博士(循環器内科学)、循環器内科専門医、内科認定医。日本循環器内科学会、日本内科学会所属。医療法人社団正恵会 ディオクリニック(https://dioclinic.jp/)。「藤井先生@ダイエット豆知識チャンネル」(https://www.youtube.com/channel/UCwhtmWTYHIjO4mZklz4foyw)。

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