人前であがらず話すには? テクニックではなく「相手ファースト」の心構えを説く一冊
ベテラン社会人も基本マナーの再確認を
さまざまなシチュエーションや相手に合わせて求められる適切な振る舞いは、新社会人にとってはもちろんのこと、社会人経験が豊富なベテラン世代でも時として難しく感じられることがあります。しかし西出さんは、確固たる「基本」を身につけることによって、多種多様な状況に応じた柔軟な振る舞いが可能になると話します。
「しっかりとした基礎工事の元に建てられた建築物は、何があっても崩れにくく、また建て直すことも容易です。マナーやコミュニケーションにおいても同様のことが言えると考えています。一度身につけた基本は強く、絶対に壊れないものです。正しい基本という土台があれば、どんなことにも対応できます。
例えば、近年、職場での電話応対の仕方がわからず、電話が鳴っても受話器を取らない新社会人が多いと聞きます。最初は『何を言えばいいのかわからない』『正しい敬語かどうか不安』であっても、気持ちを込めて『申し訳ありません』『ありがとうございます』を伝えることから始めるだけで、相手が抱く印象は格段にアップするものです。
本書では、スムーズな会話やプレゼン、電話応対であがらずに話す方法など、入社1年目の社会人の皆さんにお伝えしたい基本のマナーや振る舞い、話す内容などを紹介しています。しかし、新社会人のみならず、社会人としての経験を積んだベテランの方にも、部下や後輩の指導に役立てたり、基本を再認識する機会にしたりしてもらえたらと思います」
最後に、読者へのメッセージを頂きました。
「あがり症の人にも、そうでない人にも必要な話し方をご紹介しています。また『こういう場面で何を話したらよいのか』と悩む人にとっても、本書に書いた円滑なコミュニケーションの基本となる多くのひな形はきっと使えると思います。どんなシチュエーションや振る舞いにも応用できる基本のマナーと、その思いを込めた本書をぜひお役立ていただき、多くの方にハッピーになっていただければうれしいです」(金森さん)
「話し方にマナーは関係ないと思われる方もいらっしゃいますが、見た目だけのマナーではなく、私どもの伝える『相手の立場に立つ』というマナーがあるのとないのとでは、相手への伝わり方と話した後の結果が変わります。人の生き方や生き様はマナーを通して伝わっていくものです。『あがらずスムーズに話せてプレゼンが成功した』『自己紹介でうまく自分のことを伝えられた』。こうした成功体験の積み重ねで、自信がつき、人間関係も円滑になっていきます。良い人間関係から生まれる仕事やプライベートの充実感は、日々の生活に好影響をもたらし、さらに良好な人間関係へと導いていくでしょう」(西出さん)
(ライフスタイルチーム)
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