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「死亡」はダメ! お葬式で使ってはいけない「忌み言葉」「重ね言葉」

弔事において、悪いことを連想させる「忌み言葉」と不幸の連続をイメージさせる「重ね言葉」は、同様に避けるべきものとされています。今回は、その基本知識を学びます。

弔事における「忌み言葉」「重ね言葉」とは

 皆さんは「忌み言葉」や「重ね言葉」をご存じでしょうか。

 弔問や葬儀の場において、悪いことを連想させる言葉は忌み言葉として避けられ、不幸が続くことをイメージさせる重ね言葉も、同様に避けるべき表現とされています。

 オトナンサー編集部では、年間250本以上の講義やビジネスマナーの連載、執筆などをこなし、3月に新刊「入社1年目 ビジネスマナーの教科書」を出版したマナー講師の金森たかこさんに、弔事における忌み言葉と重ね言葉について聞きました。

「死亡」は「ご逝去」、「重ねて」は「深く」

【弔問や葬儀における忌み言葉】

 死亡、生きている頃、ご存命中、とんだこと、とんでもないこと、めっそうもない

【弔問や葬儀における重ね言葉】

 重ね重ね、またまた、たびたび、返す返すも、次々、再び、また、続いて、重ねて、追って

 これらの言葉を以下のように言い換えます。

【忌み言葉】

・死亡、死去→ご逝去、ご永眠、旅立つ

・生きている頃→お元気な頃

・ご存命中→ご生前

・とんだこと、とんでもないこと、めっそうもない→使わない

【重ね言葉】

・続いて、追って→後ほど

・重ね重ね、重ねて→深く

・たびたび→よく

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金森たかこ(かなもり・たかこ)

マナー講師・話し方マナーコミュニケーション講師

一般社団法人マナー教育推進協会代表理事副会長、ウイズ株式会社社長。大阪府出身、京都市在住。大手食品メーカー人事部で人材育成・秘書業務などに携わった後、フリーアナウンサーとして独立。ニュース・情報番組をはじめ、テレビ・ラジオを中心に話し方、コミュニケーションの仕事に携わる。その後、マナーコンサルタントの西出ひろ子氏に師事し、ビジネスマナー講師として講演・研修・コンサルティングなどを行う。アナウンサーとして培った話し方やボイストレーニングを取り入れた、コミュニケーション能力向上を軸とした独自の講義スタイルに定評がある。就職面接対策講座では、99%の内定率を誇る人気講師として活躍中。DODAキャリアコンパスにてビジネスマナーの連載を行う。2017年3月にプレジデント社より「入社1年目ビジネスマナーの教科書」を出版。テレビ番組や新聞、雑誌などのメディアでも活躍中。企業研修・コンサルティング(http://www.withltd.com)、大人のマナースクール(http://www.fastmanner.com)。

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