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DVは身体だけの問題ではない…“精神的”“性的”暴力は「本当につらい」の声

自分の安全を最優先に考えること

Q.DVをされた側が取りうる法的手段とはどのようなものでしょうか。また、DVは離婚原因となりえますか。

刈谷さん「まず、何よりも最優先に考えるべきは自身の安全です。精神的な暴力の場合は耐えてしまう方も多いのですが、耐え続けることにより精神的疾患に罹患してしまうことも少なくありません。そのため、まずは加害者と距離を置くことを最優先に考えてください。身の安全が確保できたら、損害や被害の回復を求めて金銭的な賠償を請求する、DV防止法10条に基づく保護命令を申し立てる、などの法的措置を取りましょう。『逃げることができたので関わりたくない』と請求を諦める方も多いですが、非常に難しい判断になるので専門家への相談をお勧めします。また、警察に通報するなどして刑事事件化することも考えられます。こちらも『現在の配偶者を犯罪者にしていいのか』などの考慮が働き、二の足を踏む方が多いですが、迷ったらまずは相談をしてください」

刈谷さん「DV被害に遭ったという事実は、民法第770条における『婚姻を継続しがたい重大な事由』という離婚原因に該当する可能性が非常に高いので、法律上の離婚原因に該当すると言えますが、DVをする相手との離婚は法律上の離婚原因があるからと割り切れるものではありません。身の安全を確保しながら慎重に進めていく必要があると言えます」

(オトナンサー編集部)

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刈谷龍太(かりや・りょうた)

弁護士

1983年千葉県生まれ。中央大学法科大学院修了。弁護士登録後、都内で研さんを積み、2014年に新宿で弁護士法人グラディアトル法律事務所(https://www.gladiator.jp/)を創立。代表弁護士として日々の業務に勤しむほか、メディア出演やコラム執筆などをこなす。男女トラブル、労働事件、ネットトラブルなどの依頼のほか、企業法務において活躍。アクティブな性格で事務所を引っ張り、依頼者や事件に合わせた解決策や提案力に定評がある。

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