「汗だく運転手」用の22度から「思いやり」の28度まで オフィスの冷房事情を聞いてみた
クールビズでは冷房の設定温度として「28度」が推奨されていますが、実際はどうなのでしょうか。オフィスの冷房の設定温度事情を聞いてみました。
クールビズでは冷房の設定温度として「28度」が推奨されています。この「28度」は、オフィスのみならず一般家庭で目安として使用されることもあるほどの浸透を見せています。
しかし実は、「28度」は特に科学的根拠のない、なんとなくの目安で定められたものとのことで、政府は推奨温度の見直しや、「あくまで目安なので、冷房は各自過ごしやすい温度で設定してもらえれば」などの意見を発信しています。
皆さんのオフィスで、冷房の設定温度事情はどうなっているのかを調査しました。
「寒い!」悲鳴も
まず、28度未満に設定しているオフィスです。
「仕事上、立ったり座ったりが多く、また人の出入りが多くて部屋のドアが頻繁に開け閉めされるので、やや強めのつもりで25度に設定しています。
一昨年にエアコンを新しくしたのですが、それ以前に使っていた古いエアコンは効きが悪くて25度でも涼しくありませんでした。今はその温度で快適です」(50代女性)
「運送会社で事務をやっています。通常は27度ですが、ドライバーさんたちが帰ってくる時間帯の少し前から一気に下げて22度にしています。作業を終えたドライバーさんたちが汗だくで帰ってくるからです。僕はずっと事務所にいるのでかなり寒く感じますが、ドライバーさんたちは事務所に長居するわけではないので、少しの間のことと思って我慢します。
ただ、ドライバーさんたちも帰って来る時はトラックの冷房をガンガンに効かせているので、移動距離が長い(運転時間が長い)ルートに行っていたドライバーさんはすでに結構涼しくなっていて、事務所に入るなり『寒い!』と悲鳴を上げることもあります(笑)」(30代男性)
夏場は少し体を動かしただけで、すぐに汗をかいてしまうものです。オフィス内でも比較的体を動かす仕事や、外出先から帰社する人などに配慮する理由で、冷房の温度が下げられることがあるようです。
もちろん、次に挙げるような職場もあります。
「うちはデスクワーク中心ですが、25度です。『みんなが快適に過ごせる温度』を模索した結果、それなのだとか」(30代女性)
今回調べた感触ですと、多くのオフィスでは「クールビズの『28度』はあくまで目安」と考えているようです。社員のうち誰か1人にでもその知識があれば、職場全体でシェアすることができるためと思われます。
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