昼食抜き、ジム退会、禁煙…「値上げラッシュ」渦中の節約術を聞いてみた
値上げラッシュの中、人々は家計を守るためにどのようなことをしているのでしょうか。

収入は据え置きのまま、相次ぐ値上げラッシュによって、家計が圧迫されていると感じる人が増えてきているようです。不満や不安は当然あるでしょうが、この苦境をなんとか乗り越えないと生活が立ち行きません。皆さんは家計を守るためにどのようなことをしているのでしょうか。その具体的方法や、値上げラッシュに対する思いを紹介します。
食費をまず節約
値上げの影響で節約をしている人の割合は、「ビジネスパーソンのランチ実態調査2022」というアンケート(エデンレッドジャパン調べ)によれば79.5%で、節約する対象は多いものから順に食費、光熱費、交際費、レジャー費、日用品費…と並びます。
節約を始めるにあたって、金額が比較的コントロールしやすい「食費」は真っ先に着手される傾向があるようです。
「買い物時に、お菓子など無駄なものを買う機会を減らしました。すると、結構食費の節約に成功しまして…。今まで余分な買い物をたくさんしていたのだなあとつくづく感じました。
しかし、買い物時の我慢はストレスなので、値上げが収まって生活が落ち着いてきたら、また『我慢しない買い物』を再開しようと思います(笑)。今は、それまでの一時的な我慢です」(40代女性)
「月に2、3回は行っていた家族での外食を、月1回に減らしました。徹底するなら月1回すら行くべきではないかもしれませんが。急に『外食完全禁止』なんかにするのもよくなさそうなので、ほどほどに。
『当面できる範囲の節約』を考えた時、うちの世帯では『外食は月1回だけ』がギリギリのラインでした」(40代男性)
「うちの職場では、ランチにお弁当を持参する人が増えました。といっても、外食に行く人の方がまだ圧倒的に多いですけどね。ただ、外食に行く人たちも、ランチの値段を気にするようになっているみたいです。
私も自分の変化を自覚していて、以前は『とにかくおいしいもの』を食べることが“満足感”につながったのですが、最近は『そこそこの値段でおいしいもの』、つまり高コスパな食事にこそ満足感を覚えるようになりました」(30代女性)
なお、ランチに関して言うと、中にはランチを食べない、つまり「昼食抜き」で食費を節約する人もいるのだとか。
食費の節約のアプローチは人それぞれです。我慢の程度を自分なりに調節しやすく、節約できた効果(いくらくらい我慢したか)が成果として感じられやすい点も、節約に食費が選ばれやすいことの理由かと思われます。
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