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テレビ局の対策に問題はない? 芸能人の新型コロナ感染が社会に与える影響は?

第6波が収束する見込みは?

Q.オミクロン株による第6波は、いつごろ収束する見込みなのでしょうか。

竹綱さん「わが国より先にオミクロン株が流行した欧米では、感染拡大後、6週から8週で収束を迎えています。わが国でも、2022年1月初旬より感染が拡大し、3月上旬の時点で約8週が経過していますが、減少傾向にあるものの、いまだ高い推移で新規感染者が発生しています。

あくまで私見ですが、第6波は、第5波以前と比較しても子どもの感染が多く、そのうち、家族内感染が多くみられます。3月末から幼稚園や保育園、学校が春休みとなるため、一定数ではありますが、人と人の接触が減少するため、緩やかに減少していき、ゴールデンウイーク前にはある程度、感染者数が減少していくのではないかと思います。

ただ、最近になり、『BA.2』という亜種が出現したため、この亜種による感染拡大も懸念され、手指消毒やソーシャルディスタンスなどの感染予防対策を継続する必要があります」

Q.今後、必要な対策は。

竹綱さん「こちらも私見ですが、当院での第6波の患者の特徴としては、『子どもが重症化する確率は成人よりも低い』『家族内感染が多くを占める』『基礎疾患のある人や高齢者は重症化のリスクが高い』『ワクチンの接種既往で感染の有無は判断できない』『子どもの場合、幼稚園や保育園、学校での新型コロナウイルスの感染率は、インフルエンザや手足口病、RSウイルスよりも低い』―の5点が挙げられます。

これらを踏まえ、『2類を維持するのか、5類に引き下げるのか』といった、感染症法に基づく新型コロナウイルスの分類について議論するのではなく、新型コロナウイルスに感染した軽症者はクリニックなどの1次医療機関で対応し、重症化した際には入院施設のある2次、3次医療機関で対応するといった、本来の医療救急システムが機能するような法的な部分の整備を進めることが重要です。加えて、医療的側面のみならず、経済的な観点も視野に入れ、新型コロナウイルス感染症の位置付けを議論していくことが必要なのではないでしょうか」

(オトナンサー編集部)

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竹綱庸仁(たけつな・のぶひと)

医師

2004年、愛知医科大学医学部卒業。同大学で臨床研修終了後、小児科に入局。2013年、奈良県内の病院で小児科の立ち上げに従事。2017年、たけつな小児科クリニックを奈良県生駒市に開設。「すべては子どもたちのために」をモットーに、一般的な疾患から、てんかんなどの神経疾患、食物アレルギーやぜんそく、日本でも数少ない小児頭痛を専門とするなど幅広い診療を行う。現在は病児保育室バンビを運営する他、言語発達遅延の子どもに言語訓練を行う児童発達支援施設「のびいく」を運営している。たけつな小児科クリニック(http://www.taketsuna-kojika.com/)。

コメント

1件のコメント

  1. この記事はどこまでTV局の現場に取材した結果、出されたのか不明というか
    全く取材していないだろうといのが明らか
    TV局は番組を放送するにに全力を尽くしているはず
    なぜならCMを流すことがTV会社の生命線だから
    放送に支障が出ないためにスタジオ内のスタッフには頻繁にPCR検査を行っているはず
    そうした安全策を講じた上で放送ではこの記事にもあるような番組を放送しているのでしょう
    単に視聴回数を考えてのことだと思いますが
    但し、このようなスタジオ内の安全性を重視した番組の制作方法には重大な問題点があります
    ・視聴者に対しコロナウィルスの実態の認識を誤らせている
    ・PCR検査の重要性を認識していながら、それを抑制している側を報道していない
    ・タレントの安全性を考えていないのではないか
    つまりは、TV局は何のために番組を制作し放送しているのかを問うべきでは
    安い放送権料で誰のために番組をタレ流しているのか
    そうゆう疑問がある限りテレビは見ないね、NHKを含め
    そもそもオトナンサーの取材体制ってどうなってるの、企業秘密ですか
    企業秘密ってのも、その企業が社会的責任を果たしているという前提のものだと思うが