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妊娠・出産の経済学【特別なケースでもらえるお金】

赤ちゃんが指定の病気にかかった場合や、体重が基準に満たない場合などに受け取れる、さまざまな援助があります。ここでは、その主なものを紹介します。

未熟児養育医療制度

 「未熟児養育医療制度」は、生まれてすぐに入院が必要となるようなケースで適応される制度です。生まれた時の体重が2000グラム以下の場合、また、次のような症状のうち医師が入院を必要と判断した場合、その医療費が公費負担となります(一部自己負担のケースがありますが、その場合は乳幼児の医療費助成の対象となります)。入院・治療は、指定の医療機関となります。

対象となる症状

・けいれんや運動の異常
・体温が34度以下
・チアノーゼなど呼吸の異常や出血
・嘔吐(おうと)や排便の異常
・黄疸(おうだん)

 このような症状がある場合、早めに住まいの地域の保健所に申請しましょう。必要な書類は各自治体によって異なりますので、問い合わせを。一例は以下です。

・未熟児養育医療費給付申請書(親が記入)
・世帯調査書(同)
・未熟児養育医療意見書(病院で記入)
・所得税額の証明書類

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加藤圭祐(かとう・けいすけ)

あおばコンサルティング代表取締役、1級FP技能士、宅建士

大手外資系生命保険会社にて11年間、個人・法人のコンサルティング業務に従事。2015年に株式会社あおばコンサルティングを設立。日本初の、チャットでのお金のサービス「みかづきナビ」を開始。現在ではzoomも活用し、FP相談や保険相談で顧客の課題解決に取り組んでいる。みかづきナビ(http://www.mikazuki-navi.jp/)。

冬城高久(ふゆき・たかひさ)

医療法人社団 冬城産婦人科医院理事長・院長

山口大学医学部卒業。慶應義塾大学産婦人科学教室入局後、慶應義塾大学病院ほか複数で勤務する。2003年に冬城産婦人科医院院長に就任、2012年から同院理事長を兼務。丁寧で的確な診療が人気で、各メディアでも活躍している。日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医、日本女性医学会認定医、玉川産婦人医会会長、慶應義塾大学医学部客員講師。冬城産婦人科医院(http://www.fuyukilc.or.jp/)。

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