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「離婚」で悩んでいませんか? よくある質問に弁護士がアンサー

8.よくある浮気(不倫)の疑問

Q.夫に浮気(不倫)された場合、慰謝料は請求できますか?

A.浮気が「不貞行為」に当たれば、慰謝料を請求できます。この場合の不貞行為とは、自由な意思に基づいて配偶者以外の人と性交渉を持つことをいいます。

 妻からすれば、夫と浮気相手に性交渉(性交に類似した行為を含む)がなくても、デートやキスだけで許せないと思うのは当然ですが、残念ながら、それだけでは不貞行為とは言えず、慰謝料を請求できないケースが多いのです。

 また、浮気相手と性交渉があったことを夫が認めるケースはまれです。性交渉を否定している夫に裁判などで認めさせるためには、浮気相手と2人でラブホテルに入っていく写真など、性交渉を強く伺わせる証拠が必要になります。 

Q.夫に浮気された場合の慰謝料はどれくらいですか?

A.慰謝料の金額は、夫の浮気が原因で離婚する場合は「100万~300万円」の範囲で認められることが多いです。夫婦が離婚せず、夫婦関係が継続する場合にはそれ以下になることもあります。

 慰謝料は夫と浮気相手に請求できます。夫と浮気相手の妻に対する支払い義務は「連帯責任」なので、浮気相手が妻に慰謝料を全額支払った場合には、浮気相手は夫に対して、責任割合に応じた支払いを求めることができます。

Q.夫と浮気相手に性交渉がなければ離婚できないのですか?

A.まず、夫と浮気相手に性交渉があれば不貞行為に当たり、離婚原因となり得ます。夫がいくら拒否しても、最終的には裁判所によって離婚が認められます。

 しかし、不貞行為には当たらない浮気(デートやキスなど)の場合、それだけでは裁判上の離婚原因にはなりません。ただし、浮気が原因で別居することになったなど、夫婦関係が破綻してしまった場合には、「婚姻関係を継続し難い重大な事由」として離婚原因となるケースもあります。

 どのような場合に「婚姻関係を継続し難い重大な事由」が認められるかはケース・バイ・ケースのため、弁護士に相談するのがよいでしょう。

Q.夫の浮気が原因で離婚した場合、親権や養育費はどうなりますか?

A.夫に浮気された妻が、「浮気した夫に子どもの親権を認めたくない」「浮気をして家族関係を壊したのは夫だから十分な養育費を支払うべきだ」と考えるのは当然のことでしょう。

 しかし、親権や養育費については、子どもの健全な成長や、親が子どもを経済的に独立した成人に育て上げる「扶養義務」などの観点から、あくまでも子どものために決められます。夫の浮気は、離婚や慰謝料の原因にはなりますが、親権や養育費とは基本的に無関係と考えた方がよいでしょう。

※以上は、夫ではなく妻が浮気した場合も基本的に変わりません

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高井信也(たかい・のぶや)

高井・村山法律事務所弁護士

交通事故や労働問題(残業代、不当解雇、労災)、不動産、離婚・相続、企業の相談などを幅広く取り扱う。特に交通事故と労働事件は、合わせて年間30件以上を扱うなど力を入れている。高井・村山法律事務所(http://law-tm.jp/)。

村山圭一郎(むらやま・けいいちろう)

高井・村山法律事務所弁護士

行政事件や不動産事件(建築関係紛争)、離婚、相続などを幅広く取り扱い、「みんなの弁護士207人 首都圏版」(有限会社南々社)にも掲載。困っている人、悩んでいる人の心に寄り添うことを心掛ける。高井・村山法律事務所(http://law-tm.jp/)。

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